「ピコシュアプロという機器名をよく聞くけれど、他のピコレーザーと何が違うの?」「肝斑にも使えるの?」とお悩みではありませんか。ピコシュアプロは米国Cynosure社が開発した真のピコ秒レーザーで、755nm波長と独自のフォーカスレンズアレイにより、シミ・肝斑・肌質改善に幅広く対応できる機器です。本記事では、機器の特徴と安全性、当院での位置づけまでを皮膚科専門医がわかりやすく解説します。

こんなお悩みはありませんか?

  • ピコシュアプロって他のピコレーザーと何が違う?
  • 未承認医療機器って大丈夫?
  • 国内承認機もある中でなぜピコシュアプロ?
  • 副作用報告が気になる

結論:ピコシュアプロは755nm×ピコ秒の真のピコ秒レーザーです

ピコシュアプロ(PicoSure Pro)は、米国Cynosure社が開発したピコ秒レーザー機器です。755nmアレキサンドライト波長とピコ秒(10⁻¹²秒)パルスを組み合わせ、光音響効果でメラニンを微細に粉砕します。熱影響が少ないため、肝斑のように熱刺激で悪化しやすい色素疾患にも応用しやすい点が特徴です。なお当院で使用するピコシュアプロは日本国内では薬機法上の承認を受けていない未承認医療機器であり、医師の責任のもと米国Cynosure社より輸入し使用しています。

ピコシュアプロとは?米国Cynosure社の真のピコ秒レーザー

ピコシュアプロは、世界で初めてピコ秒領域の医療用レーザーを実用化した米国Cynosure社の最新世代機です。前世代機PicoSureの進化版として、出力・スポットサイズ・操作性が向上しています。

「真のピコ秒」とは何か

ピコ秒とは1兆分の1秒(10⁻¹²秒)のことです。従来のQスイッチレーザー(ナノ秒=10⁻⁹秒)と比べ、約1,000分の1の短いパルス幅で照射します。これによりメラニン色素は熱ではなく衝撃波で破壊され、周囲組織への熱ダメージを最小限に抑えられます。

755nmアレキサンドライト波長の意義

ピコシュアプロは755nm波長を採用しています。この波長はメラニンへの吸収効率が高く、シミ・ソバカス・くすみなどの色素病変に作用しやすい特性があります。一方で水への吸収は低く、表皮や真皮への熱ダメージが抑えられます。

ピコシュアプロの3つの特徴

結論として、ピコシュアプロの強みは「短いパルス幅」「フォーカスレンズアレイ」「肝斑への応用性」です。順に解説します。

1. 短いピコ秒パルスによる光音響効果

ピコ秒のパルスはメラニンに対して熱ではなく圧力波(光音響効果)として作用します。メラニン粒子が微細に粉砕されるため、体内のマクロファージが処理しやすくなります。熱が少ないため、ダウンタイムの軽減も期待できます。

2. フォーカスレンズアレイ(FOCUS Lens Array)搭載

専用のフォーカスレンズアレイを装着すると、レーザーが集光され表皮下に微小なLIOB(レーザー誘起光学的破壊)を形成します。これによりコラーゲン産生が促され、肌質改善・毛穴・小じわ・ニキビ跡などへの応用が可能です。トーニング用のハイドロタイプと、フラクショナル的に作用するタイプの両方に対応できます。

3. 肝斑への安全性が高い

肝斑は熱刺激で悪化することが知られています。ピコシュアプロは熱影響が少ないため、低出力で広範囲に照射するピコトーニングとの相性が良好です。2〜4週間隔で5〜10回程度の継続照射により、徐々に色調が改善することが期待できます。ただし効果には個人差があり、内服治療と併用したほうが結果が安定するケースもあります。

未承認医療機器としての位置づけと安全性情報

結論から述べると、ピコシュアプロは米国FDA認可機器ですが、日本国内では薬機法上の承認を受けていない未承認医療機器です。当院では医師の責任のもと、米国Cynosure社より輸入して使用しています。

同種のピコ秒レーザーで国内承認機もあります

同種の用途で使用可能なピコ秒レーザー機器の中には、日本国内で薬機法承認を受けているものもあります。承認機・未承認機にはそれぞれ波長や作用特性に違いがあり、患者さまの肌状態や治療目的に応じて医療機関ごとに機器が選択されています。当院がピコシュアプロを採用しているのは、755nm×ピコ秒の組み合わせが肝斑・くすみ・肌質改善に幅広く対応しやすいと判断したためです。

米国FDAでの認可と副作用報告

ピコシュアプロは米国FDA認可機器であり、重大な副作用報告は限定的ですが、効果・安全性には個人差があります。報告されている副反応としては、照射後の一時的な赤み・軽度の腫れ・かさつき・まれな色素沈着や色素脱失などがあります。いずれも医師の管理下で適切に出力設定を行うことで、リスクを低減できます。

治療に伴うリスク・副作用

  • 照射直後の赤み・ヒリつき(多くは数時間〜1日で軽快)
  • 軽度のかさつき・乾燥
  • まれに色素沈着・色素脱失
  • 肝斑では刺激により一時的に濃く見える場合がある

ピコシュアプロが適している方

結論として、肝斑をはじめとした熱に弱い色素病変や、肌質改善を含めた総合的なトーニングを希望される方に適しています。

  • 頬の肝斑が気になる方
  • 顔全体のくすみ・色ムラを整えたい方
  • 淡い老人性色素斑やソバカスにお悩みの方
  • 肌のハリ・毛穴・キメも同時に改善したい方

一方、濃いシミ・ADM・タトゥーなどは別の波長や治療法のほうが適する場合があります。皮膚科専門医による正確な診断のうえで治療法を選ぶことが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q1. ピコシュアプロと従来のピコレーザーは何が違いますか?

ピコシュアプロは755nmアレキサンドライト波長とピコ秒パルスを採用した米国Cynosure社の機器です。波長や出力特性、フォーカスレンズアレイの構造などに違いがあり、特に肝斑や肌質改善への応用性に強みがあります。

Q2. 未承認医療機器とのことですが、安全性は大丈夫ですか?

ピコシュアプロは米国FDA認可機器であり、海外での使用実績が豊富で重大な副作用報告は限定的です。ただし日本国内では薬機法上の承認を受けていない未承認医療機器であるため、当院では医師の責任のもと米国Cynosure社より輸入し、皮膚科専門医が適応を判断したうえで使用しています。効果・安全性には個人差があります。

Q3. 肝斑にも本当に使えますか?

ピコシュアプロは熱影響が少ないため、肝斑のトーニング治療に応用しやすい特性があります。低出力で2〜4週間隔の継続照射が基本です。内服薬や外用薬と併用することで、より安定した改善が期待できます。

Q4. 何回くらい受ければ効果を実感できますか?

個人差はありますが、5〜10回程度を目安にお考えください。淡いシミやくすみは早めに変化を感じる方もいらっしゃいますが、肝斑は緩やかに改善するため継続が重要です。

Q5. ダウンタイムはありますか?

トーニング照射では強いダウンタイムは少なく、軽度の赤みやほてりが当日中に落ち着く方が多いです。当日からメイクも可能ですが、保湿と紫外線対策は必ず行ってください。

大阪・豊中でピコトーニングを受けるなら|千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科

千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科は、大阪府豊中市新千里東町(千里中央エリア)に位置する皮膚科・美容皮膚科クリニックです。皮膚科専門医が肌状態を診察したうえで、ピコシュアプロを用いたピコトーニングをご提案します。

当院のピコトーニングは、初回トライアル22,000円(税込)、1回27,500円(税込)、5回コース110,000円(税込・1回あたり22,000円)でご用意しています。診察料は1,100円(税込)です。その他の料金は当院料金表をご覧ください。

当院のピコトーニング治療詳細はピコトーニング治療ページでご確認いただけます。肝斑・くすみ・肌質改善でお悩みの方は、まずは診察にてご相談ください。

本記事の監修・執筆

花房 崇明(はなふさ たかあき)

理事長・皮膚科専門医/千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・アレルギー専門医

医師プロフィール