ニキビ跡のクレーターは、長年悩み続けている方が非常に多い肌トラブルです。ピコフラクショナル(PicoSure Pro+FOCUS Lens Array)は、ダウンタイムを抑えながら凹凸改善が期待できる治療として注目されています。ただし、すべてのクレーターに万能というわけではありません。本記事では、ニキビ跡の型別の有効性と限界、併用治療の考え方を、皮膚科専門医が詳しく解説します。
こんなお悩みはありませんか?
- ✓深いクレーターに本当に効く?
- ✓ニキビ跡の種類で効果が違う?
- ✓ポテンツァとの併用は?
- ✓完全に消えるのか限界を知りたい
結論:浅〜中程度のクレーターに有効、深い凹みは併用が前提
ピコフラクショナルが得意とするのは、浅〜中程度のローリング型・ボックスカー型クレーターです。LIOB(光誘起バブル)効果で真皮にマイクロ刺激を与え、コラーゲン・エラスチン産生を促すことで、肌全体のなめらかさが向上します。一方、深いアイスピック型クレーターには単独治療では限界があり、サブシジョン・TCAクロス・マイクロニードルRF(ポテンツァ)など他治療との組み合わせが現実的な選択肢となります。
ピコフラクショナルとは?ニキビ跡への作用機序
ピコフラクショナルは、755nmアレキサンドライトのピコ秒パルスにフォーカスレンズアレイを組み合わせた治療です。表皮をほぼ傷つけずに、真皮内に微細な空胞(LIOB)を多数作り出します。この刺激が創傷治癒反応を引き起こし、新しいコラーゲン・エラスチンが産生されることで、肌のハリと凹凸改善が期待できます。
表皮への熱ダメージが少ないため、赤み・かさぶたが軽度で、ダウンタイムは数日程度に抑えられるのが特徴です。
使用機器について(未承認医療機器に関する説明)
- 当院で使用するピコシュアプロ(PicoSure Pro)は、日本国内では薬機法上の承認を受けていない未承認医療機器です。
- 米国Cynosure社より医師の責任のもと個人輸入し、使用しています。
- 同種のピコ秒レーザー機器には国内承認を受けているものも存在します。
- 本機器は米国FDAの認可を受けており、重大な副作用報告は限定的ですが、効果・反応には個人差があります。
ニキビ跡クレーター3つの型と適応
結論として、ピコフラクショナルが最も力を発揮するのは「ローリング型」と「浅いボックスカー型」です。型を見極めることが治療成功の第一歩です。
1. アイスピック型(細く深い凹み)
直径2mm未満で、垂直に深く落ち込んだ凹みです。真皮深層から皮下に達するため、ピコフラクショナル単独での改善は限定的です。TCAクロス法(高濃度TCAを点状に塗布)との併用が有効とされています。
2. ローリング型(なだらかな凹凸)
直径4mm以上のなだらかな波打つ凹みで、皮下の線維性瘢痕が皮膚を引き込んでいる状態です。ピコフラクショナルによるコラーゲン誘導で表面のなめらかさが改善しやすい型です。引き込みが強い場合はサブシジョン(皮下剥離)併用で底上げ効果が高まります。
3. ボックスカー型(縁が立った凹み)
直径1.5〜4mmで底が平坦、縁が垂直に切り立った凹みです。浅いものはピコフラクショナル単独でも改善が見込めますが、深いものはマイクロニードルRF(ポテンツァ等)との併用で真皮深部へのアプローチが推奨されます。
併用戦略:ピコフラクショナル+αで効果を最大化
結論として、中等度以上のクレーターでは単独治療より併用戦略が有利です。当院では肌診断のうえ、以下のような組み合わせを提案しています。
- ピコフラクショナル+サブシジョン:ローリング型に有効。皮下の線維索を切離し、その上からレーザーでコラーゲン誘導。
- ピコフラクショナル+TCAクロス:アイスピック型に。深い点状凹みをTCAで埋め、周囲をレーザーで整える。
- ピコフラクショナル+マイクロニードルRF:深いボックスカー型に。真皮深部の熱凝固で底上げ。
これらは同日施術ではなく、間隔をあけて段階的に行うのが一般的です。詳しい治療計画は/treatment/picofractional/のページもご参照ください。
治療回数・ダウンタイム・料金の目安
ニキビ跡クレーター改善には、おおむね3〜6回(4〜6週間隔)の継続施術が目安です。1回で劇的に消えるものではなく、コラーゲンが再構築される数か月単位で徐々に変化していきます。
ダウンタイムは赤み・軽い腫れが当日〜2日程度、点状のかさぶたが出ることもあります。メイクは翌日から可能です。
料金(税込)は、全顔 初回トライアル33,000円/通常1回41,250円/3回コース110,000円、別途診察料1,100円です。
限界を正しく知ることが満足度を高める
ピコフラクショナルは優れた治療ですが、「完全に元の肌に戻る」治療ではありません。クレーターの深さ・型・肌質によって到達できるゴールは異なります。皮膚科専門医による診断のもと、現実的な目標設定と適切な治療選択を行うことが、満足度の高い結果につながります。
FAQ|ピコフラクショナルとニキビ跡のよくある質問
Q1. 深いアイスピック型クレーターにピコフラクショナルだけで効きますか?
単独での改善は限定的です。TCAクロスやサブシジョンなどの併用が現実的な選択肢となります。診察で型を見極めてご提案します。
Q2. 何回くらい受ければ変化を感じますか?
個人差がありますが、3〜6回の継続で凹凸のなだらかさやハリの変化を感じる方が多いです。コラーゲン再構築には数か月かかります。
Q3. マイクロニードルRF(ポテンツァ等)との併用は可能ですか?
可能です。深いボックスカー型や瘢痕が強い症例では、真皮深部にアプローチできるRF治療との組み合わせが効果的です。施術間隔は通常4週間以上あけます。
Q4. 活動性のニキビがあっても受けられますか?
炎症が強い活動性ニキビがある状態での施術は推奨されません。まずニキビ治療を優先し、炎症が落ち着いてから跡治療へ移行します。
Q5. 完全にクレーターが消えることはありますか?
正直なところ、深いクレーターを完全にゼロにすることは困難です。「目立ちにくくする」「肌全体のなめらかさを上げる」ことが現実的なゴールとなります。
大阪・豊中でピコフラクショナルを受けるなら|千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科
当院は大阪府豊中市新千里東町・千里中央エリアに位置し、皮膚科専門医がニキビ跡の型を正確に診断したうえで、ピコフラクショナル単独治療か、サブシジョン・TCAクロス・マイクロニードルRFとの併用戦略かを丁寧にご提案します。
「自分のクレーターはどの型?」「何回くらい必要?」といった疑問にも、診察で具体的にお答えします。詳しい治療内容や料金は/treatment/picofractional/をご覧ください。北摂エリア(豊中・吹田・箕面・池田)からアクセスしやすい立地です。







