ニキビ跡クレーターは「凹みの形」で最適な治療が変わります。深く狭い穴には炭酸ガスレーザー(CO2レーザー/CO2アブレージョン)でのピンポイント焼灼が第一選択、浅く広い凹みにはダーマペンやピコフラクショナルが向きます。当グループでは千里中央花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科の2院でCO2レーザーを導入し、3型を見極めた治療設計を行っています(江坂駅前花ふさ皮ふ科はCO2レーザー未導入)。本記事ではクレーター3型分類と治療マトリクスを徹底解説します。

こんなお悩みはありませんか?

  • 自分のニキビ跡がどのタイプかわからない
  • どの治療を選べばいいか迷う
  • 1つの治療で全部治るのか

結論:ニキビ跡クレーターは「型」で治療が変わる

ニキビ跡クレーターは医学的にアイスピック型・ボックスカー型・ローリング型の3型に分類されます。アイスピック型・ボックスカー型のような「深く明確な穴」には炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)でのピンポイント焼灼が第一選択。一方、ローリング型のような「緩やかな波打つ凹み」にはダーマペンやピコフラクショナルなど面で改善する治療が向きます。1つの治療で全タイプを解決することは難しく、複数型が混在する場合は組み合わせ治療が現実的です。

3呼称統一:炭酸ガスレーザー=CO2レーザー=CO2アブレージョン

本記事で扱う「炭酸ガスレーザー」「CO2レーザー」「CO2アブレージョン」は、いずれも同一の医療機器・同一の施術を指す異なる呼称です。波長10,600nmのレーザー光が水分に吸収され、組織を瞬時に蒸散(ablation)させる仕組みで、凹みの縁を削って平坦化を促します。当院では国内承認医療機器のCO2レーザーを使用しています。

クレーター3型の特徴と見分け方

アイスピック型(ice pick scar)

直径2mm未満、深さ0.5mm以上の細く深い穴。アイスピックで刺したような鋭利な形状で、頬や鼻周囲に多く見られます。穴が深く狭いため、面で照射する治療では底まで届きにくく、CO2レーザーで縁を焼灼して開口部を広げ、浅いボックスカー型に変換してから自家治癒を待つのがセオリーです。

ボックスカー型(boxcar scar)

直径2〜4mm、辺縁が角張った箱型の浅〜中等度の凹み。底面が平らで明確な段差を持つため、影が落ちて目立ちやすいタイプです。CO2レーザーで段差の縁を削って平坦化することで明確な改善が見込めます。中等度のものはダーマペン+ピコフラ併用も第二選択となります。

ローリング型(rolling scar)

直径4mm以上の緩やかに波打つ凹み。明確な縁がなく皮膚が起伏するように見えるのが特徴です。深部の線維性索引(テザリング)が原因となるため、表面を削るCO2レーザー単独では改善しにくく、ダーマペン・ピコフラ・サブシジョンなどコラーゲン誘導や癒着剥離の治療が第一選択になります。

治療マトリクス:型 × 治療法の最適解

3型と主要治療の適合度を一覧化しました。◎が第一選択、◯が第二選択、△は限定的・要併用、×は単独では不適です。

凹みの型特徴CO2レーザーダーマペンピコフラクショナル備考
アイスピック型直径2mm未満・深い穴◎ 第一選択△ 底まで届かない△ 底まで届かないTCA CROSSも候補
ボックスカー型直径2〜4mm・角張った凹み◎ 第一選択◯ 浅型に有効◯ 中等度に面照射段差を縁焼灼で平坦化
ローリング型直径4mm以上・緩やかな波× 単独では不適◎ 第一選択◯ 中等度に有効サブシジョン併用も

ポイントは、CO2レーザーは「深く明確な穴をピンポイントで焼灼する◎主役」ダーマペンとピコフラは「浅〜中等度の凹みを面で改善する◎主役」と役割が明確に分かれていることです。多くの方は3型が混在しているため、「アイスピック・ボックスカー型はCO2レーザー、ローリング型と全体のキメ改善はダーマペン/ピコフラ」という組み合わせ治療が現実的な解になります。

CO2レーザーの料金(消費税込・両院共通)

  • トライアル:11,000円(千里=5cm²/みのお=1cm²、症例協力)
  • 1cm²あたり:16,500円
  • 片頬:132,000円
  • 両頬:237,600円
  • 全顔:550,000円

※麻酔代・薬剤代は別途。自費診療(保険適応外)です。

ダウンタイムと副作用

  • Day0〜3:被覆テープ保護、浸出液あり
  • Day3〜7:かさぶた形成
  • Day7〜14:かさぶた脱落・上皮化(千里=7〜10日、みのお=14日めど)
  • Month1〜3:赤みフェード、紫外線対策必須
  • Month3〜6:色素沈着フェードアウト、最終仕上がり

主な副作用は炎症後色素沈着(最大3〜6ヶ月)、赤み(1〜3ヶ月)、稀に瘢痕やケロイド(体質依存)です。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 自分のクレーターがどの型かわからないのですが?

診察時に皮膚科専門医が拡大鏡・ダーモスコピーで判定します。多くの方は3型が混在しているため、混在比率に応じた治療プランを設計します。

Q2. CO2レーザー1回で全部のクレーターが消えますか?

1回でアイスピック・ボックスカー型のピンポイント焼灼は可能ですが、全体的なキメ改善やローリング型には他治療の併用が必要です。型ごとに最適治療が異なるため、1機器で完結することはほぼありません。

Q3. ダーマペンやピコフラを先にやってからCO2レーザーでも良いですか?

順序は症状によりますが、一般的には深い穴をCO2で先に処理し、その後で面治療を重ねる方が効率的です。診察時にご提案します。

Q4. ローリング型にCO2レーザーを当てたらどうなりますか?

ローリング型は皮下のテザリング(癒着)が原因のため、表面を削っても根本改善になりません。場合によっては凹みが目立つ可能性もあるため、推奨していません。

Q5. ニキビ跡以外にもCO2レーザーは使えますか?

はい。直径5mm以下のほくろ、脂漏性角化症、稗粒腫、汗管腫、軟線維腫などにも有効です。粉瘤など病的所見は保険適応となる場合があるため、診察で切り分けします。

大阪・北摂・近畿からCO2レーザーなら|千里中央・みのおの2院体制

当グループでは千里中央花ふさ皮ふ科みのお花ふさ皮ふ科の2院でCO2レーザー(炭酸ガスレーザー/CO2アブレージョン)を導入しています。江坂駅前花ふさ皮ふ科はCO2レーザー未導入のため、ご希望の方は2院いずれかをご案内します。

北摂・大阪市内・箕面・池田・吹田・豊中、近畿一円からご来院いただいています。アクセスやダウンタイム期間で通いやすい院をお選びください。

動画解説

CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)によるニキビ跡治療の解説動画はこちらです。

【動画解説】CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)によるニキビ跡治療:https://www.youtube.com/watch?v=f8Em_EDsQR4

本記事の監修・執筆

花房 崇明()

医師プロフィール