「炭酸ガスレーザーでニキビ跡は本当に治るのか」「何回受ければ満足できる結果になるのか」。クレーター治療を検討される方が最も気にされるポイントです。結論からお伝えすると、炭酸ガスレーザー(=CO2レーザー=CO2アブレージョン、いずれも同じ波長10,600nmの蒸散レーザーの呼称です)は、1回で20〜30%、3回で50〜70%、6回で80%前後の改善が一般的な目安です。完全消失を約束する治療ではありませんが、深く狭いクレーターをピンポイントで浅くできる数少ない選択肢です。当院では千里中央花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科の2院でCO2レーザーを導入しています。

こんなお悩みはありませんか?

  • 1回で治るのか
  • どれくらい良くなるのか
  • 永久的な効果なのか

結論:1回で完治はしない、3〜6回で「気にならない肌」へ近づく治療

炭酸ガスレーザーのニキビ跡への効果は「複数回の積み上げで凹凸を浅くしていく」治療です。1回照射で全てが消えることはなく、施術回数を重ねるごとに改善率が上がっていきます。アイスピック型・ボックスカー型といった深く境界のはっきりしたクレーターに特に有効で、縁を蒸散させて段差を浅くし、創傷治癒過程のコラーゲン産生で内側から押し上げる二段構えで凹みを平坦化します。一方、なだらかなローリング型単独には効果が出にくく、ダーマペンやピコフラクショナルとの併用が現実的です。

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー/CO2アブレージョン)の仕組み

炭酸ガスレーザーは波長10,600nmの赤外線レーザーで、皮膚の水分に瞬時に吸収され、その部位の組織を熱で蒸散(ablation:アブレージョン)させます。「炭酸ガスレーザー」「CO2レーザー」「CO2アブレージョン」は呼び方が異なるだけで、同じ機器・同じ施術を指します。

ニキビ跡クレーター治療では、凹みの「縁」を選択的に削ることで段差を浅くし、創傷治癒過程でコラーゲン・エラスチンが再構築されるため、凹みの底も内側から徐々に持ち上がります。深く狭い穴をピンポイントで処理できる点が、面で広く照射する他のレーザーとの決定的な違いです。

1回目の効果と経過:改善率の目安は20〜30%

初回照射では、対象としたクレーター1つひとつの凹みの深さが平均20〜30%程度浅くなるイメージです。深さ1mmの凹みが0.7〜0.8mmになる、というように「ゼロにはならないが確実に浅くなる」変化が生じます。

  • Day0〜3:被覆テープで保護、わずかな浸出液
  • Day3〜7:かさぶた形成、テープ継続
  • Day7〜14:かさぶた脱落、ピンク色の新生皮膚が出現(千里=7〜10日、みのお=14日めど)
  • 1〜3か月:赤みがフェード
  • 3〜6か月:色素沈着が落ち着き、最終的な仕上がりを判定

1回目の最終評価は施術から3〜6か月後です。それまでは「赤み・色素沈着の途中経過」であり、効果判定を急がないことが大切です。

3回目までの効果:改善率の目安は50〜70%

3〜6か月ごとに3回繰り返すと、平均的に凹みの深さが半分以下になるケースが多くなります。具体的には、

  • 遠目には凹みが分からない
  • 斜光や強い照明下でかすかに分かる程度
  • メイクのノリが明らかに改善

といった「日常生活で気にならないレベル」に到達する方が多い段階です。ただしアイスピック型で深さ2mm以上の極端に深い穴は、3回時点でもまだ残存していることがあり、追加照射が必要です。

6回目までの効果:改善率の目安は80%前後

6回続けると、80%前後の改善に到達する方が増えてきます。「クレーターがあった場所」と意識的に見ない限り分からない、という仕上がりが目標水準です。ここまで来ると追加の照射効果は緩やかになっていくため、6回前後で一旦終了し、残存する浅い凹凸はダーマペンやピコフラクショナルで仕上げる、というプランが現実的です。

なお、最終仕上がりは元の瘢痕の深さ・幅・体質(特に色素沈着の出方)に大きく依存し、全員が一律に80%へ到達するわけではありません。3〜4回で十分満足される方もいれば、8回以上の継続を選ばれる方もいます。

効果は永久的か:瘢痕は再形成されないが、新規ニキビ跡は別問題

一度CO2レーザーで浅くしたクレーターが、再び深くなることは基本的にありません。蒸散と創傷治癒で再構築された組織は永続的に維持されます。ただし、

  • 新たに重症ニキビができれば、新規のクレーターは生じ得る
  • 加齢による皮膚弛緩で、相対的に凹凸が目立つことはあり得る

という点には留意が必要です。活動性ニキビが残っている方は、ニキビ自体のコントロール(保険診療や自費治療)と並行することで、せっかくの仕上がりを長持ちさせることができます。

料金(消費税込・千里中央/みのお共通)

メニュー料金備考
トライアル11,000円千里=5cm²/みのお=1cm² 症例協力
1cm²16,500円部分照射
片頬132,000円
両頬237,600円
全顔550,000円

※麻酔代・薬剤代は別途。自費診療です。

副作用とリスク

  • 炎症後色素沈着(最大3〜6か月、特にIII〜IV型肌で注意)
  • 赤み(1〜3か月持続)
  • 稀にニキビ跡の凹み悪化、瘢痕・ケロイド(体質依存)
  • 水疱、痒み、紫斑
  • 施術後の遮光不足による色素沈着遷延

術後はSPF50以上の日焼け止めと被覆テープでの遮光が必須です。

FAQ

Q1. 何回受ければ満足できますか?

目安として3〜6回で多くの方が「日常的に気にならない」レベルに到達します。深さや個人差で前後しますが、まずは3回をひとつのゴールに考えると現実的です。

Q2. 1回ごとの間隔はどれくらい空けますか?

赤み・色素沈着が落ち着く3〜6か月の間隔をおすすめしています。短すぎる間隔は色素沈着遷延のリスクを高めます。

Q3. 炭酸ガスレーザーとCO2アブレージョン、CO2レーザーは違う治療ですか?

同じ治療です。波長10,600nmの蒸散レーザーを指す呼び方が3つあるだけで、機器も施術内容も同一です。

Q4. ローリング型のクレーターにも効果はありますか?

単独では効果が出にくいタイプです。なだらかな凹みは縁の蒸散だけでは段差が作りにくいため、ダーマペンやピコフラクショナルとの併用が推奨されます。診察時にタイプを判定しご提案します。

Q5. ダウンタイム中の生活制限はありますか?

被覆テープを貼ったまま洗顔・メイク(上から)が可能です。千里中央院は7〜10日、みのお院は14日(被覆材2週間プロトコル)が目安です。激しい運動・サウナ・飲酒は1週間程度控えてください。

動画解説

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー/CO2アブレージョン)によるニキビ跡治療の解説動画はこちらからご覧いただけます。

【動画解説】CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)によるニキビ跡治療:https://www.youtube.com/watch?v=f8Em_EDsQR4

大阪・北摂・近畿から炭酸ガスレーザーなら|千里中央・みのおの2院体制

当院グループでは、千里中央花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科の2院で炭酸ガスレーザー(CO2レーザー/CO2アブレージョン)を導入しています。江坂駅前花ふさ皮ふ科ではCO2レーザーは導入しておりませんので、ご希望の方は2院のいずれかにご来院ください。

  • 千里中央花ふさ皮ふ科:千里中央駅徒歩約5分。ダウンタイム7〜10日のプロトコル。豊中市・吹田市・箕面市・茨木市・大阪市内からのアクセス良好。
  • みのお花ふさ皮ふ科:牧落駅徒歩7分。ダウンタイム14日(被覆材2週間)のプロトコル。箕面市・池田市・豊中市北部・川西市からのアクセス良好。

どちらの院でも料金・機器・施術内容は同一です。生活スタイルやダウンタイムの過ごし方に合わせてお選びいただけます。

本記事の監修・執筆

花房 崇明()

医師プロフィール