赤ら顔に悩んでいる人は少なからずいることでしょう。コントロールカラーやファンデーションなどメイクでカバーしていても、肌荒れで赤みが気になる場合もありますよね。
赤ら顔は毛細血管が拡張してしまっていることで引き起こされます。原因や症状によって治療方法は異なるものの、レーザーによる異常な毛細血管の破壊か薬によって改善されるケースがあります。
当記事では赤ら顔の原因と治し方に関して解説します。赤ら顔についてお悩みの方は参考にしてください。
赤ら顔の原因は毛細血管の拡張
赤ら顔の原因は毛細血管の拡張です。さまざまな原因により毛細血管が拡張すると、血中の赤い色素をもつヘモグロビンが皮膚の表面に見えやすくなり、赤ら顔に見えるのです。
毛細血管の拡張を引き起こす原因として、肌の炎症が挙げられます。肌の炎症は、ニキビが繰り返しできた場合や加齢による乾燥などによって、外的刺激から肌を守る「バリア機能」が低下して起こります。
【赤ら顔の原因】
毛細血管拡張を引き起こす炎症の要因 | 詳細 |
ニキビ |
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乾燥 |
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脂漏性皮膚炎 |
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酒さ |
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酒さ様皮膚炎 |
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ステロイド酒さ |
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肌の炎症以外にも、緊張や飲酒などによって毛細血管が拡張した状態になると、顔の赤みが強調されることがあります。また、毛細血管は拡張・伸縮することで皮膚の表面温度を保つ役割も果たしており、寒暖差の激しい場所を行き来すると毛細血管が拡張したまま戻らなくなることがあります。
なお、赤ら顔が治らず、原因不明で毛細血管が持続して拡張している場合には、毛細血管拡張症が疑われます。毛細血管拡張症の症状を確認したい人は「毛細血管拡張症の特徴は?原因や治し方を解説」を確認してください。
生活習慣による赤ら顔の予防
赤ら顔の種類によっては、生活習慣で予防する方法があります。赤ら顔の原因はさまざまですが、生活習慣が影響している場合があるからです。
顔の角質層は約0.02ミリ程度のため、洗顔やスキンケアの摩擦によって負担がかかり、毛細血管が拡張することがあります。炎症を原因とする赤ら顔の場合、洗顔やスキンケアを行う際の摩擦を抑えることで予防できます。
また、肌に炎症がある場合、スクラブやピーリングなど刺激のある洗顔は控えましょう。肌の状態に応じて充分な保湿を行ったり、皮脂分泌を抑えるタイプの基礎化粧を使用したりすることで、炎症を抑えられることもあります。
なお、すでに炎症が起こっている赤ら顔の場合、化粧品やスキンケア方法の見直しのみでは根本的な改善は期待できない場合が多いです。赤みに悩んでいる場合は、皮膚科専門医に相談することを検討してみましょう。
赤ら顔の治し方
赤ら顔の治し方は原因や症状の程度によって異なります。
【赤ら顔の治し方】
- レーザー治療
- 服薬・外用薬での改善
いずれの治療方法も医師の診断が必要になりますので、赤ら顔を改善したい場合には皮膚科専門医に相談してみましょう。
レーザー治療での改善方法
レーザー治療での改善方法は、毛細血管を直接的に破壊して赤みを治す方法です。赤ら顔の種類や赤みの程度によって複数回の照射を必要とする場合があります。
レーザー医療機器による治療は、肌の表面を傷つけることなく行えるのが特徴です。生活習慣の改善や薬での治療で赤ら顔が改善されなかった場合でも、複数回の照射で赤みを目立たなくしていくことが可能です。
赤ら顔の改善に使用されるレーザー医療機器としてVビームが挙げられます。Vビームはヘモグロビン色素にのみ反応するレーザーなので、赤ら顔の原因である拡張した毛細血管を直接的に破壊できます。
なお、Vビームについて知りたい方は「大阪府豊中でVビームによる赤ら顔・赤アザ治療」を確認してみてください。
薬での改善方法
内服薬や外用薬の使用で赤ら顔を改善する方法もあります。とくにニキビや酒さによる毛穴の炎症が原因で顔に赤みが出ている場合は、薬で改善するケースが多いです。
【酒さによる赤ら顔に処方される薬の例】
内服薬 | 外用薬 |
<抗菌薬>
| <抗菌薬>
<ニキビ治療薬>
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毛穴の炎症が顔の赤みの主な原因となっている場合や毛穴の赤みが目立つ酒さの場合、医師の診断によって炎症を抑える抗菌薬の内服薬やロゼックスゲル(メトロニダゾール)などの塗り薬が処方されることがあります。抗菌薬の服用によって、毛穴が目立つ赤みの改善が期待できます。
また、外用薬で治療する方法もあります。処方される外用薬は、赤みの原因によって異なりますが、慢性的な皮膚の炎症を抑えるものや、抗炎症作用や抗菌作用、皮脂の分泌を抑制する作用など複数の効能を持つものまでさまざまです。
なお、赤ら顔を改善する薬は保険が適用されるもの以外にも、自由診療となる薬もあります。薬での赤ら顔改善を希望する人は、事前に保険適用の有無も病院に確認しておくとよいでしょう。
まとめ
赤ら顔の原因は毛細血管の拡張です。ニキビや皮膚炎などさまざまな原因により肌に炎症が起こると毛細血管が拡張し、血中の赤い色素をもつヘモグロビンが皮膚の表面に見えやすくなるため、赤ら顔に見えるのです。
赤ら顔の治し方は原因や症状の程度によって異なります。洗顔やスキンケア時の肌の摩擦を避けるように心がけるようにし、それでも赤ら顔が改善しない場合には専門医に相談し、薬での治療やレーザー治療で赤ら顔を改善することを検討してみましょう。