頬の赤みやニキビ跡を改善したいと考えており、Vビームでの治療に興味がある人もいるでしょう。

当記事では、Vビーム照射後のダウンタイムについて解説します。

 

Vビーム照射後の肌がどうなるのか、症状や注意点に関しても説明するので、ぜひ参考にしてください。

 

Vビームのダウンタイムは症状によって異なる

Vビーム照射後、ダウンタイムは症状によって異なります。ダウンタイムとは、皮膚科や美容整形で施術を受けた際に生じる可能性がある「痛み」「腫れ」「内出血」などの症状が落ち着くまでの期間を指します。

 

Vビームはヘモグロビン色素に反応するレーザーを患部に照射し、異常な毛細血管のみを破壊して肌の赤みを改善する医療機器です。症状によってVビーム照射時の痛みや腫れなどの程度が異なるため、ダウンタイムの期間にも差が生じます。

 

【症状別のダウンタイム目安】

症状

ダウンタイムの目安

赤み

  • 治療後数時間から2日程度
  • 保冷剤によるクーリングや外用剤などで緩和可能

痛み

腫れ

  •  照射後数日から1週間程普度

紫斑

(内出血)

  • 2から3週間程度
  • パルス幅を短くしたり、出力を上げて照射した場合や抗血小板薬をしている場合は紫斑が出やすくなる

水疱

  • 2-3週間程度
  • パルス幅を短くしたり、出力を上げて照射した場合や肌の赤みが強い場合

かさぶた

炎症後色素沈着

  • 3から6か月程度
  • 紫斑が強かったり、水疱が早期に破れると、炎症後色素沈着が 長引く場合がある

 

上記のダウンタイムは目安であり、照射部位の皮膚の状態や個人の肌質、回復力によって前後します。ダウンタイムが長引くようであれば、施術を行ったクリニックの専門医に相談してみてください。

 

Vビームを照射した後の状態

Vビーム照射後は、やけどの症状が生じる可能性があります。Vビームのレーザーはヘモグロビン色素に反応しますが、その際に発生する熱が肌の表面に届いてしまう場合があるからです。

 

【Vビーム照射後にみられる症状】

 

症状

施術前

   

施術翌日

【症状①】紫斑、血疱

【症状②】腫れ・痛み、紫斑、血疱

施術2日後

【症状】腫れ・痛み、紫斑、血疱

施術6日後

【症状】炎症後紅斑、一部炎症後色素沈着

 

Vビーム照射後は「赤み」「痛み」「腫れ」が出る場合があります。Vビーム照射後の痛みや赤みが強い場合、炎症を抑える外用剤を処方する医院もあります。また、照射時の赤みが強ければVビームのスポット径ほどのサイズ(10mm)の紫斑が出たり水泡ができたりするケースも見られます。

 

なお、これらの症状はあくまでも目安であり、肌の状態やVビームを照射する際の出力によっても異なります。自分の肌質の場合は施術後にどのようになりそうか、不安がある人は医師に相談のうえ、検討してみてください。

 

 Vビーム照射後の過ごし方

Vビーム照射後は「患部に刺激を与えない」「日焼けをしない」の2点に気を付けて過ごすようにしましょう。Vビーム照射直後を含め、ダウンタイム期間中も洗顔およびメイクに関しては、基本的に患部をなるべく避けるようにすれば制限はありません。

 

【Vビーム照射後の過ごし方】

 

Vビーム照射後の過ごし方

洗顔

  • 照射当日から可能
  • ぬるま湯を使用し、洗顔料をよく泡立て優しく洗うようにする
  • 患部を強くこすらないようにする

入浴

  • 照射当日の入浴は避ける
  • ダウンタイム期間中も熱すぎる温度の入浴は避ける

スキンケア

  • 照射当日から可能
  • 痛みがある場合にはなるべく患部を避けて行う

メイク

  • 照射当日から可能
  • 痛みがある場合にはなるべく患部を避けて行う

日焼け

  • 日焼けをしないようにする
  • 日焼け止めや帽子、日傘などで紫外線対策を行う

 

Vビーム照射当日でも、洗顔やメイクを行えますが、入浴は控えるようにしましょう。また、ダウンタイム中は日焼けによって患部に炎症や色素沈着を生じさせる可能性があるので、Vビーム照射後は日傘や日焼け止めを使用して日光を避けましょう。

 

なお、照射後やダウンタイム期間中、患部に痛みや晴れがある場合は、保冷剤をタオルで巻いて冷却すると症状が緩和される場合があります。痛みが引かない場合は肌の炎症につながる可能性があるため、メイクや通常のスキンケアは控えるようにし、施術を受けた病院に相談するようにしましょう。

 

まとめ

Vビーム照射後のダウンタイムには個人差があります。Vビーム治療を受ける人の肌の状態によって照射時の痛みや腫れなどの症状が異なるからです。

 

Vビームは、ヘモグロビン色素に反応するレーザーによって以上のある毛細血管のみを破壊し、肌の赤みを改善するレーザー医療機器です。そのため、施術を受ける肌の赤みが強いほどレーザーが反応し、ダウンタイムを要する症状が出る可能性があります。

 

Vビームを照射後は「痛み」「腫れ」「紫斑」などやけどの症状が出る場合があります。Vビーム照射の照射後に症状が出た場合には、患部を保冷剤などで冷やし、こすったり刺激を与えたりしないようにしましょう。