ニキビができやすく、治った後に残るニキビ跡に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。当記事ではVビームによるニキビ跡の治療に関して解説します。

 

Vビームでどのようなニキビ跡を治療できるのか、またVビームによるニキビ跡治療の回数や経過も説明するのでぜひ参考にしてください。

 

 Vビームでニキビ跡の赤みを治療できる

Vビームでニキビ跡の赤みを治療できます。Vビームは、米国シネロン・キャンデラ社によって開発されたレーザー医療機器です。Vビームのレーザーは、血管等に含まれるヘモグロビンの色素である赤色に作用するため、ニキビ跡の赤みを改善するための治療にも対応できます。

 

また、レーザー照射直前に冷却ガスが噴射されるため、麻酔を用いることなく、痛みを軽減しながら治療を行えますが、痛みに敏感な方は麻酔クリームを塗ることも可能です。

 

なお、Vビームによるニキビ跡の治療は、症状や病気、照射面積などによって自由診療になるか保険適用になるか異なるため、治療を検討している方は留意しておきましょう。

 

なぜニキビ跡の治療にVビームが使われるのか

 

ニキビ跡の治療にVビームが使用される理由は、ニキビ跡の赤みの原因が毛細血管によるものだからです。赤い色に反応するVビームによって毛細血管へ働きかけることでニキビ跡の赤みは改善されます。

 

ニキビ跡には複数のタイプがあり、肌の表面が凹凸上になる「クレーター」「色素沈着」「赤み」などが挙げられます。

 

そのなかでも赤みのあるニキビ跡は、ニキビの炎症により毛細血管が増えたことが原因となっているものです。また、ニキビを繰り返すことで皮膚がダメージを受けて薄くなってしまい、毛細血管が透けて見えるケースもあります。

 

赤みのあるニキビ跡の治療に使用できるVビームの機種として「Vビームプリマ」があります。千里中央花ふさ皮ふ科で導入しているVビームプリマのレーザーは、レーザーの口径が大きく、従来のVビーム2と比較して皮膚の深くまで達しやすいため、アプローチが難しかった患部への照射も可能になりました。さらに、Vビームプリマの口径は最大口径が15mmと従来のVビームより大きいため、同一箇所への照射がより短時間で済みます。

 

なお、Vビームプリマによるニキビ跡の治療について知りたい方は「Vbeam Prima – Vビーム –」を確認してください。

 

Vビームによるニキビ跡治療の回数や経過

Vビームによるニキビ跡治療の回数や経過は、症状によって異なります。Vビームによる治療は、ニキビ跡の程度にもよりますが、1回の照射で効果が期待できるものではありません。

 

【照射前と照射4回後】

※照射前

※照射4回後

※症例の一つであり、効果には個人差があります。効果を補償するものではありません。

 

Vビームによるニキビ跡の治療は1か月程度間隔をあけて行い、3回~5回で改善していく傾向にあります。そのため、症状にもよりますが半年程度の治療期間が必要になると考えられます。

 

【照射前と照射5回後】

※照射前

※照射5回後

※症例の一つであり、効果には個人差があります。効果を補償するものではありません。

 

なお、Vビームによる治療の回数や経過は、症状や肌の状態によって異なります。Vビームによる赤みの治療を検討している方は、皮膚科専門医に相談してみてください。

 

Vビームはニキビ自体の治療も可能

Vビームはニキビ自体に対して使用することも可能です。特に赤いニキビの場合、赤色に作用するVビームを照射することで効果を期待できます。

 

さらに、Vビームは、皮脂腺にダメージを与えたり、アクネ菌を殺菌したりする働きもあります。ニキビができやすい肌にVビームを照射することで「皮脂の分泌」「アクネ菌の繁殖」を抑制する効果も期待できるため、肌質の改善も期待できるでしょう。

 

なお、ニキビの状態によって適切な治療は異なります。治りにくいにきびや化膿したにきびに悩んでいる方は皮膚科専門医による治療を検討してください。

 

まとめ

Vビームは、血管等の赤色に作用するレーザー医療機器です。Vビームを照射することで、赤みがあるタイプのニキビ跡の赤みを治療できます。

 

Vビームによるニキビ跡治療は、1回の照射で効果が期待できるものではありません。1か月程度間隔をあけて治療を行い、3回~5回で改善がみられるケースが多く見られます。

 

また、Vビームはニキビの治療にも使用できます。特に赤いニキビの場合、赤色に作用するVビームは改善が効果できます。さらにVビームの照射によって「皮脂の分泌」「アクネ菌の繁殖」を抑制できるため、肌質の改善も期待できるでしょう。

 

なお、ニキビ跡治療の回数や経過は肌の状態によって異なります。ニキビ跡の赤みが気になっている方は皮膚科専門医に相談してみてください。