ミラドライは切らないワキ汗治療として知られていますが、「ダウンタイムはどのくらいあるのか」「腫れや痛みはどうか」は、施術を決めるうえで気になるポイントだと思います。

結論からお伝えすると、ミラドライは切開をともなわない治療ですが、ダウンタイムがまったくない治療ではありません。施術後には腫れや内出血、しこりなどが一時的に生じることがあり、あらかじめ知っておくことが大切です。

この記事では、ミラドライのダウンタイムの目安、痛み、起こりうる症状、施術後の経過、術後の過ごし方を、皮膚科専門医がわかりやすく解説します。

1. ミラドライのダウンタイムの目安

ミラドライは、マイクロ波でワキの汗腺にアプローチする、メスを使わない治療です。切開をともなう手術に比べると、ダウンタイムは比較的軽いとされています。

ただし、「切らない=何も起こらない」ということではありません。施術後しばらくは、ワキの腫れや違和感などが生じることがあり、続く期間や程度には個人差があります。日常生活の多くは施術当日から可能とされることが多いものの、症状の程度によっては不便を感じる方もいます。

2. 施術中・施術後の痛みは?

施術中の痛み

ミラドライは、局所麻酔をしたうえで照射を行います。麻酔が効いている間は、照射そのものの強い痛みは抑えられます。

一方で、麻酔の注射のときにはチクッとした痛みがあります。痛みの感じ方には個人差があるため、不安が強い方はカウンセリングの段階で医師に伝えておきましょう。

施術後の痛み

麻酔が切れたあと、ワキに痛みや張り、ヒリヒリ感を感じることがあります。多くは時間の経過とともにやわらいでいくとされますが、数日は痛みが続くことがあるため、施術直後に予定を詰め込みすぎないようにしておくと安心です。

3. 起こりうる症状(腫れ・内出血・しこり・感覚の変化)

ミラドライの施術後には、次のような症状が一時的に起こることがあります。

ミラドライ後に起こりうる主な症状

  • ワキの腫れ・赤み・熱感
  • 内出血
  • ワキのしこり(硬さ)・つっぱり感(数週間ほど続くことがあります)
  • 腕を動かしたときの違和感・動かしにくさ
  • 二の腕やワキ周囲の一時的なしびれ・感覚の変化

これらの多くは時間の経過とともに落ち着いていくとされる一時的な症状ですが、続く期間や程度には個人差があります。「ミラドライ 神経 損傷」などと不安を感じて検索する方もいますが、施術後の一時的な感覚の変化は起こりうるものとして説明されることが多い症状です。とはいえ、気になる症状が強い場合や長引く場合は、自己判断せず施術を受けたクリニックに相談してください

どのような医療行為にも、起こりうる症状やリスクがあります。大切なのは、これらをあらかじめ理解したうえで施術にのぞむことです。施術前のカウンセリングで、起こりうる症状とその経過について説明を受けておきましょう。

4. 施術後の経過(当日〜数週間)

施術後の経過には個人差がありますが、一般的な目安は次のとおりです。

時期起こりやすいこと・過ごし方の目安
施術当日腫れ・赤み・熱感が出やすい時期。ワキを冷やすなど、医師の指示にそってケアする
施術後 数日痛み・張りを感じやすい時期。腫れは徐々に落ち着いていくことが多い
施術後 1〜2週間ごろ内出血が薄くなっていく時期。しこり・つっぱり感が気になることがある
施術後 数週間以降しこり・つっぱり感が徐々にやわらいでいくとされる時期。感じ方には個人差がある

あくまで一般的な目安であり、実際の経過は施術内容や個人差によって異なります。施術を受けたクリニックの説明と指示にそって過ごしましょう。

5. 術後の過ごし方

施術後は、ワキをいたわりながら過ごすことが大切です。一般的な注意点は次のとおりです。

  • 冷却: 施術直後の腫れ・熱感に対しては、医師の指示にそってワキを冷やすことがあります。
  • 入浴: 当日はシャワー程度にとどめるよう案内されることがあります。長時間の入浴やサウナは控えましょう。
  • 運動・飲酒: 施術直後は、血行が促進される激しい運動や飲酒を数日控えるよう案内されることがあります。
  • ワキの自己処理: 施術後しばらくは、刺激の強い自己処理を避けるよう案内されることがあります。
  • 服装: ワキを締めつけない、ゆったりした服装が楽に過ごせます。

具体的なケアの内容や期間は、施術内容や肌の状態によって異なります。施術を受けたクリニックの指示に従ってください。

6. 気になる症状が出たときの対応

施術後に気になる症状が出たときは、次のように対応しましょう。

  • 腫れ・痛み・しこり・しびれなどが強い、または長引く場合は、自己判断で市販薬を使わず、施術を受けたクリニックに相談する。
  • いつもと違う症状が出た場合は、早めにクリニックへ連絡する。
  • 気になる点は、施術前のカウンセリングの段階で質問しておく。

施術後のフォロー体制が整っているか、トラブル時に診察・対応してもらえるかは、クリニックを選ぶうえで大切なポイントです。皮膚科の診療を行うクリニックであれば、肌の症状にも対応しやすくなります。

7. まとめ:ダウンタイムを理解して施術にのぞむ

ミラドライは切らない治療ですが、ダウンタイムや起こりうる症状を正しく理解しておくことが、安心して施術を受けるために大切です。

この記事のポイント

  • ミラドライは切らない治療だが、ダウンタイムがゼロではない
  • 局所麻酔をするが、麻酔の注射時や施術後に痛みを感じることがある
  • 腫れ・内出血・しこり・つっぱり感・一時的な感覚の変化が起こりうる
  • 多くは一時的な症状とされるが、続く期間や程度には個人差がある
  • 気になる症状が強い・長引くときは、自己判断せずクリニックに相談する

大阪・豊中・吹田エリアでミラドライのダウンタイムについて相談したい方は、千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科、または江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科へお気軽にご相談ください。皮膚科専門医が、起こりうる症状やアフターケアまで含めて丁寧にご説明します。当院のミラドライについてはミラドライの施術ページもご覧ください。

よくある質問(FAQ)

ミラドライのダウンタイムはどのくらいですか?
切開をともなわない治療のため、手術に比べるとダウンタイムは比較的軽いとされています。ただし腫れ・内出血・しこり・つっぱり感などが一時的に生じることがあり、しこりやつっぱり感は数週間ほど続くこともあります。続く期間や程度には個人差があります。
ミラドライは痛いですか?
局所麻酔をしたうえで照射するため、照射そのものの強い痛みは抑えられます。ただし麻酔の注射時にはチクッとした痛みがあり、麻酔が切れたあとはワキに痛みや張りを感じることがあります。痛みの感じ方には個人差があります。
施術後、すぐに普段どおり生活できますか?
日常生活の多くは施術当日から可能とされることが多いですが、当日は入浴をシャワー程度にする、数日は激しい運動や飲酒を控えるなど、医師の指示にそった過ごし方が必要です。腫れや痛みの程度には個人差があるため、施術直後に予定を詰め込みすぎないことをおすすめします。
施術後にしびれが出ました。大丈夫でしょうか?
施術後に二の腕やワキ周囲の一時的なしびれ・感覚の変化が起こることがあり、多くは時間とともに回復していくとされます。ただし症状が強い場合や長引く場合は、自己判断せず施術を受けたクリニックに相談してください。

参考文献(Evidence)

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA):医療機器 審議結果報告書「miraDry システム」(2018年)

▶ ミラドライシステムの国内における製造販売承認に関する公的資料。

Hong HC, Lupin M, O’Shaughnessy KF. Clinical evaluation of a microwave device for treating axillary hyperhidrosis. Dermatol Surg. 2012;38(5):728-735.

▶ マイクロ波治療後の経過・副反応(腫れ・しこり・一時的な感覚の変化など)を報告した臨床研究。

Glaser DA, Coleman WP 3rd, Fan LK, et al. A randomized, blinded clinical evaluation of a novel microwave device for treating axillary hyperhidrosis: the dermatologic reduction in underarm perspiration study. Dermatol Surg. 2012;38(2):185-191.

▶ マイクロ波デバイスによる腋窩多汗症治療の有効性・安全性を評価した代表的な臨床試験。