「炭酸ガスレーザー」「CO2レーザー」「CO2アブレージョン」――この3つは、実はまったく同じ機器・同じ施術を指す呼び方です。波長10,600nmの遠赤外線で皮膚組織を瞬時に蒸散(=ablation)させ、アイスピック型・ボックスカー型といった深いニキビ跡クレーターをピンポイントで焼灼できる、唯一無二の治療法です。当院グループでは千里中央花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科の2院で対応しており、江坂駅前花ふさ皮ふ科は本機器未導入のため2院をご案内しています。

こんなお悩みはありませんか?

  • 3つの名前があって混乱する
  • 他のレーザーとの違いがわからない
  • 深いニキビ跡をどう治すか知りたい

結論:3つの呼称は同一の施術。深いニキビ跡の「穴」をピンポイント蒸散する第一選択

結論からお伝えすると、「炭酸ガスレーザー」「CO2レーザー」「CO2アブレージョン」は呼び方が違うだけで、使用機器・波長・作用機序はすべて同一です。CO2=Carbon Dioxide=炭酸ガス、ablation=蒸散・除去を意味する医学英語で、欧米論文では「CO2 ablation」と表記されることが多く、日本では「炭酸ガスレーザー」が一般的です。この施術の最大の特徴は、ダーマペンやピコフラクショナルでは届きにくい「直径2mm未満で深いアイスピック型」「角張ったボックスカー型」の凹みに対し、縁を取って平坦化させる点にあります。料金はトライアル11,000円から、1cm²あたり16,500円。自費診療です。

仕組み・機序:波長10,600nmが水に吸収され、組織を瞬時に蒸散する

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー/CO2アブレージョン)は、波長10,600nmの遠赤外線レーザーです。この波長は皮膚組織内の「水分」に極めて選択的に吸収される性質を持ちます。照射されたエネルギーは瞬時に熱に変換され、組織内の水分を沸騰・蒸散させることで、ターゲット組織のみを精密に除去します。

周囲組織への熱影響は限定的で、ミリ単位以下のコントロールが可能なため、ニキビ跡クレーターの「縁(エッジ)」を削って平坦化したり、ほくろや脂漏性角化症をピンポイントで蒸散したりといった繊細な操作に向いています。

3呼称の使い分け(参考)

  • 炭酸ガスレーザー:日本国内の医療現場・患者向け説明で最も一般的
  • CO2レーザー:略称。クリニック表記・SNSで多用
  • CO2アブレージョン:英語論文・学会発表で標準。ablation=蒸散の意

呼称は異なっても、機器も施術も同じです。当院ではどの名称でお問い合わせいただいてもスムーズにご案内いたします。

ニキビ跡クレーターの3型と治療の棲み分け

ニキビ跡の凹みは形状によって3型に分類され、適応治療が異なります。CO2レーザーが「第一選択」となるのは、深く狭い穴を持つアイスピック型と、角張ったボックスカー型です。

  • アイスピック型(直径2mm未満・深い):CO2レーザーで縁を蒸散し、開口部を平坦化
  • ボックスカー型(直径2〜4mm・角張った浅〜中等度の凹み):CO2レーザーで縁を削り、なだらかに移行させる
  • ローリング型(緩やかで広い凹み):CO2単体では改善しにくく、ダーマペンやサブシジョンなどとの併用が望ましい

「面」で改善するダーマペンやピコフラクショナルとは異なり、CO2レーザーは「点」でピンポイント焼灼するのが本質。これが、深い穴に対する唯一性の根拠です。

適応疾患:ニキビ跡だけではない多用途性

CO2レーザーは「水分への選択的吸収」という機序から、隆起性・凹凸性のさまざまな良性皮膚病変に応用できます。

  • ニキビ跡クレーター(アイスピック型・ボックスカー型)
  • ほくろ(直径5mm以下の良性母斑)
  • 脂漏性角化症(老人性イボ)
  • 稗粒腫(はいりゅうしゅ)
  • 汗管腫
  • 軟線維腫(スキンタッグ)

なお、粉瘤など病的所見が疑われる場合は保険診療の摘出術が適応となることがあり、診察で判断します。美容目的の蒸散は自費診療です。

料金(税込・2院共通)

メニュー料金
トライアル11,000円(千里=5cm²/みのお=1cm² 症例協力)
1cm²16,500円
片頬132,000円
両頬237,600円
全顔550,000円

※麻酔代・薬剤代は別途。自費診療となります。

ダウンタイムと経過:2院で被覆プロトコルが異なる

蒸散による創部のため、ダウンタイムは必須です。当院グループでは2院で被覆材プロトコルが異なります。

  • 千里中央花ふさ皮ふ科:ダウンタイム7〜10日(被覆テープ約1週間)
  • みのお花ふさ皮ふ科:ダウンタイム14日(被覆材2週間でしっかり保護)

共通する経過の目安は、Day0〜3で浸出液とテープ保護、Day3〜7でかさぶた形成、Day7〜14でかさぶた脱落・上皮化、1〜3ヶ月で赤みフェード、3〜6ヶ月で色素沈着フェードアウトと完成です。紫外線対策は3〜6ヶ月間しっかり継続してください。

副作用・リスク

  • 炎症後色素沈着(最大3〜6ヶ月、徐々にフェード)
  • 赤み(1〜3ヶ月持続することあり)
  • 稀にニキビ跡の凹みが一時的に目立つ
  • 水疱、痒み、紫斑
  • 稀に瘢痕・ケロイド(体質依存)

診察時にお肌の状態とご希望をうかがい、適応と範囲を判断します。

FAQ|炭酸ガスレーザー・CO2レーザー・CO2アブレージョンに関するよくある質問

Q1. 「炭酸ガスレーザー」と「CO2レーザー」「CO2アブレージョン」は違う施術ですか?

A. いいえ、すべて同じ機器・同じ施術です。波長10,600nmの遠赤外線レーザーで組織を蒸散させる治療を指し、呼び方が異なるだけです。当院ではどの名称でお問い合わせいただいてもご対応します。

Q2. ダーマペンやピコフラクショナルとの違いは何ですか?

A. ダーマペンやピコフラは「面」で広範囲を底上げする治療で、浅〜中等度のクレーターに向きます。CO2レーザーは「点」で深い穴の縁を蒸散する治療で、アイスピック型・ボックスカー型の深い凹みに対する第一選択です。役割が異なります。

Q3. 麻酔は使いますか?痛みはどの程度ですか?

A. 局所麻酔(注射麻酔またはクリーム麻酔)を使用します。麻酔下では強い痛みはなく、施術後はジンジンとした熱感が数時間程度残ることがあります。麻酔代は料金に含まれません。

Q4. 何回くらい受ければ完成しますか?

A. 凹みの深さ・数によりますが、深いアイスピック型では1回でも明確な改善が得られることが多く、ボックスカー型は1〜3回の追加で平坦化を目指します。次回照射は赤み・色素沈着が落ち着く3〜6ヶ月後が目安です。

Q5. 江坂駅前花ふさ皮ふ科でも受けられますか?

A. 江坂駅前花ふさ皮ふ科ではCO2レーザーは未導入です。ご希望の方は千里中央花ふさ皮ふ科(千里中央駅徒歩約5分)、またはみのお花ふさ皮ふ科(牧落駅徒歩7分)をご案内しております。

大阪・北摂・近畿からCO2レーザーなら|千里中央花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科

当院グループでは、炭酸ガスレーザー(CO2レーザー/CO2アブレージョン)を以下2院で導入しています。

  • 千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科:北大阪急行・大阪モノレール千里中央駅から徒歩約5分。ダウンタイム7〜10日のプロトコル。豊中市・吹田市・箕面市はもちろん、新大阪・梅田方面からのアクセスも良好です。
    診療詳細:https://hanafusa-hifuka-beauty.com/treatment/co2ablation/
  • みのお花ふさ皮ふ科:阪急箕面線・牧落駅から徒歩7分。被覆材2週間のしっかりプロトコルでダウンタイム14日。箕面市・池田市・川西市方面の方に便利です。
    診療詳細:https://minoh-hanafusa-hifuka.jp/treatment/co2abrasion/
  • 江坂駅前花ふさ皮ふ科:CO2レーザーは未導入のため、上記2院にご案内しております。

どちらの院も同一機器・同一料金で、被覆プロトコルとアクセスがお選びいただけます。お住まいやライフスタイルに合わせてご相談ください。

動画解説

院長による動画解説もぜひご参照ください。

本記事の監修・執筆

花房 崇明()

医師プロフィール