ニキビ跡のクレーター肌を改善する治療法を検討しており、サブシジョンの効果を知りたい人もいることでしょう。サブシジョンは、ニキビ跡の凹みの原因となっている皮膚の下で癒着してしまった組織を医療用の針で切断して凹みを改善する治療法です。

 

当時記事では、サブシジョンの施術を受けることで期待できる効果に関して解説します。サブシジョンによるニキビ跡治療の施術回数目安に関しても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

サブシジョンはクレーター肌の改善に効果が期待できる治療法

サブシジョンは、ニキビ跡による凹みの改善に効果が期待できる治療法です。サブシジョンは、1995年に発表された医学論文に登場したのが始まりとされています。以降、海外では複数の医学論文でサブシジョンの効果が報告されています。

 

サブシジョンは、広い範囲でくぼんでいるローリング型のニキビ跡の施術に用いられます。ローリング型のニキビ跡は、表皮から真皮にかけてなだらかなくぼみができているクレーター状のものです。ニキビ跡には複数の種類があり、凹んだ状態の「クレーター」タイプのニキビ跡に関しても、深さや形状の違いによって3タイプに分類されます。

 

ニキビ跡によるクレーターの種類の違いを確認したい人は「ニキビ跡によるクレーターの種類や治療方法を解説」を参考にしてください。

 

サブシジョンは、皮膚へ斜めに医療用の針を入れ、扇状に動かして凹みの原因となっている皮膚の下で癒着してしまった組織(瘢痕組織)を切断する治療法です。肌の表皮から真皮にかけて凹みを生じさせている組織を切断することで、凹みの原因が緩和される効果が期待できます。さらに、瘢痕組織を切断し、剥離した箇所にヒアルロン酸やジュベルックなどのコラーゲンブースターを注入して瘢痕組織の再癒着を防ぐ方法もあります。

 

サブシジョンはヒアルロン酸の注入と併用するとより効果が期待できる

サブシジョンはヒアルロン酸の注入と併用するとより効果が期待できます。サブシジョン単独での施術より、ヒアルロン酸と併用した施術を受けたほうがニキビ跡の改善が認められたことが2022年に発表された医学論文(リンク先英語)の中で報告されています。

 

サブシジョンでニキビ跡の凹みの原因である瘢痕組織の癒着を切断し、再度癒着して凹みが生じないように、患部にヒアルロン酸を注入します。サブシジョンとヒアルロン酸の注入を併用する場合、1-2ヶ月あるいは2-3ヶ月に1回の頻度で施術を行い、目安として3回程度で改善が期待できるでしょう。

 

また、サブシジョンとの併用できる施術として、創傷治癒による肌質の改善を行う「マイクロニードル」やコラーゲンの生成を促進する薬剤を注入する「ジュベルック(Juvelook)」もあります。2017年に発表された医学論文では、サブシジョンとマイクロニードルを併用した場合にも、サブシジョン単体での施術よりもニキビ跡の改善が見られたことが報告されています。

 

なお、サブシジョンと併用できる治療法を確認したい人は「サブシジョンとダーマペンは併用できる!それぞれの違いや施術の順番を解説」を参考にしてください。

 

サブシジョンによるニキビ跡治療の施術回数目安

サブシジョンによるニキビ跡治療の施術回数の目安は症状によって異なります。凹みのあるクレータータイプのニキビ跡には種類があり、複数の種類が混在しているケースが見られます。さらに、ニキビ跡の部位や面積は個人差があるため、サブシジョンの施術回数も異なります。

 

サブシジョンの施術を1~3回程度受け、ニキビ跡の凹みが改善されたケースも存在します。ただし、一般的には1か月間隔で3回以上の施術うけることで、ニキビ跡の凹みが改善されるケースが多く、施術回数を重ねるほど効果が期待できるでしょう。

 

なお、サブシジョンの施術の料金は、面積によって異なります。1回あたり1㎠で20,000円前後で施術を受けられるケースが多いため、施術を検討したい人は、サブシジョンの施術を行っている皮膚科専門医に相談してみましょう。

 

まとめ

サブシジョンは、クレーター肌の改善に効果が期待できる治療法です。サブシジョンは、皮膚に対して斜めに医療用の針を入れ、扇状に動かして凹みの原因となっている皮膚の下で癒着してした瘢痕組織を切断する治療法です。サブシジョンの効果は、複数の医学論文で報告されています。

 

サブシジョンはヒアルロン酸やジュベルックの注入と併用するとより効果が期待できます。サブシジョンでニキビ跡の凹みの原因である瘢痕組織の癒着を切断し、再度癒着して凹みが生じないように、患部にヒアルロン酸やジュベルックを注入します。サブシジョンとヒアルロン酸やジュベルックの注入を併用する場合、1-2ヶ月あるいは2-3ヶ月に1回の頻度で施術を行い、目安として3回程度で改善が期待できるでしょう。

 

サブシジョンによるニキビ跡治療の施術回数は症状によって異なりますが、一般的には1か月間隔で3回以上の施術が目安で、施術回数を重ねるほど効果が期待できるでしょう。ただし、ニキビ跡の部位や面積は個人差があるため、施術の回数や料金も異なります。サブシジョンでのニキビ跡の改善を検討したい人は、サブシジョンの施術を行っている皮膚科専門医に相談してみましょう。