VビームIIとVbeam Prima(プリマ)は、いずれも595nmの波長を持つパルス色素レーザー(PDL)です。赤あざや赤ら顔の治療で世界的に使われてきた機種ですが、Primaは最新世代としてスポット径・パルス幅・冷却機能が大きく進化しました。本記事ではIIとPrimaの違い、当院グループ3院での機器配置、患者さんごとの選び方まで皮膚科専門医がわかりやすく解説します。

こんなお悩みはありませんか?

  • プリマとIIで効果が違う?
  • 古い機種でも十分?
  • どの院で受けるべき?
  • 値段の差は妥当?

結論:Primaは広範囲・低痛・精密制御に進化、IIも実績十分

Vbeam Primaは最大15mmスポット・0.45〜40msの広いパルス幅・DCD冷却(-26℃)を備えた最新機種です。VビームIIは10mmスポットで、長年の臨床実績と豊富なエビデンスを持ちます。基本的な治療原理は同じヘモグロビン選択的破壊であり、適応疾患も共通します。広範囲を短時間で・痛みを抑えて治療したい方はPrima、近隣で実績ある機種を希望する方はIIという選び方が現実的です。

VビームIIとVbeam Primaのスペック比較

両機種ともCandela社製の595nm PDLですが、世代が異なるため細かなスペックに差があります。

波長と治療原理は共通

どちらも595nmの黄色光を照射し、赤血球内のヘモグロビンに選択的に吸収させて拡張血管を熱凝固する仕組みです。赤あざ・毛細血管拡張症・酒さ・赤ら顔・ニキビ跡赤み(PIE)・老人性血管腫など、赤系病変への第一選択である点は変わりません。

スポット径の違い(10mm→最大15mm)

VビームIIの最大スポットは10mm、Vbeam Primaは最大15mmです。スポット径が大きくなると一度に照射できる面積が広がり、全顔治療の時間短縮につながります。また光が深部まで届きやすくなり、深い血管病変にも作用しやすくなります。

パルス幅レンジの拡大(0.45〜40ms)

Primaはパルス幅0.45〜40msと非常に広いレンジを持ち、細い毛細血管から太い血管腫まで病変ごとに最適化できます。VビームIIも複数のパルス幅を選べますが、Primaのほうがより細やかな設定が可能です。

DCD冷却の進化

DCD(Dynamic Cooling Device)は照射直前に冷却ガスを吹き付け、表皮を保護する仕組みです。Primaでは-26℃まで冷却され、痛みと熱損傷を抑えながら高出力照射を実現します。VビームIIにもDCDは搭載されており、安全性は十分確保されています。

厚生労働省承認

Vbeam Primaは単純性血管腫・苺状血管腫(乳児血管腫)・毛細血管拡張症に対して厚生労働省の承認を取得した機器です。保険適用の枠組みで安心して治療が受けられます。

プリマとIIで効果は違う?臨床的な違い

同じ波長・同じ原理である以上、適切なパラメーター設定がなされていれば、両機種の治療効果に大きな差はないと考えられています。ただし以下の点でPrimaに優位性があります。

  • 治療時間:15mmスポットにより全顔施術が短時間で完了します
  • 痛みの軽減:強化されたDCD冷却により施術時の刺激が抑えられます
  • パルス幅の柔軟性:細い血管にも太い血管にも対応しやすくなります
  • 紫斑(内出血)コントロール:ロングパルスモードで紫斑を抑えた治療が可能です

一方VビームIIは導入実績が長く、症例データが世界的に蓄積されている安心感があります。古い機種という表現は適切ではなく、現在も世界中で第一線で使われている確立した機種です。

当院グループ3院の機器配置と選び方

当院グループでは3院すべてでVビーム治療を提供しています。機器配置は院ごとに異なります。

千里中央花ふさ皮ふ科:Vbeam Prima(最新機種)

当院ではグループで唯一の最新機種Vbeam Primaを導入しています。15mmスポット・広いパルス幅・強化DCD冷却により、広範囲・低痛・精密制御を実現します。北大阪急行千里中央駅から徒歩5分、駐車場9台完備で、豊中市・吹田市・箕面市からアクセス良好です。

江坂駅前花ふさ皮ふ科:VビームII

江坂駅前ではVビームIIを使用しています。新大阪・梅田方面からのアクセスが良く、駅近で通院しやすい立地です。

みのお花ふさ皮ふ科:VビームII

みのお院もVビームIIを採用しています。箕面・池田・茨木方面からの通院に便利です。

最新機種で広範囲を短時間に治療したい方、痛みをできるだけ抑えたい方は千里中央のVbeam Primaを、自宅や職場から近い院での継続治療を優先したい方はVビームIIの2院をお選びいただけます。治療効果の本質は機種だけでなく、診断と照射パラメーターの設定によって決まるため、いずれの院でも経験ある皮膚科医が対応します。

値段の差は妥当?料金の考え方

当院グループでは、保険適用となる単純性血管腫・苺状血管腫・毛細血管拡張症(症状による)については、機種にかかわらず保険診療の枠組みで治療を行います。

自費治療(酒さ・赤ら顔・ニキビ跡赤み・老人性血管腫など)の料金は以下の通りです。

  • 全顔トライアル:22,000円
  • 全顔1回:27,500円/5回コース:110,000円(実質1回22,000円)
  • 両頬1回:17,160〜19,800円/5回:85,800円
  • 老人性血管腫1〜5個:各5,500円/6個以上:各3,300円
  • 当て放題(21〜50個):77,000〜121,000円
  • 初回カウンセリング:1,100円/医師施術技術料:+11,000円

機種による料金差は基本的に設けていません。同一料金でPrimaかIIを選べる点は、グループ展開の利点と言えます。

適応疾患のおさらい:PDLが第一選択となる症状

VビームII・Primaいずれも、以下の赤系病変に対して第一選択となります。

  • 単純性血管腫(赤あざ):保険適用・3ヶ月間隔
  • 苺状血管腫(乳児血管腫):保険適用・乳児期からの早期治療が推奨
  • 毛細血管拡張症:症状により保険適用
  • 正中部母斑(サーモンパッチ):保険適用
  • 酒さ・赤ら顔:自費
  • ニキビ跡の赤み(PIE):自費
  • 老人性血管腫(赤いほくろ):自費

一方でシミ・肝斑・そばかすなど色素系の悩みはPDLの適応外で、ピコレーザーやIPLが選択肢となります。診察で診断を確定したうえで適切な機器を選ぶことが重要です。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. VビームIIとプリマでダウンタイムに違いはありますか?

基本的なダウンタイム(赤み・軽い腫れ・まれに紫斑)は両機種ほぼ同等です。Primaはパルス幅の柔軟性が高く、紫斑を抑えた設定での治療がやりやすい点が特徴です。

Q2. 古い機種であるIIでも十分な効果は得られますか?

VビームIIは現在も世界中で使われている確立した機種で、適切なパラメーター設定で十分な効果が期待できます。最新であることと効果の高さは必ずしも一致せず、診断と照射技術が結果を大きく左右します。

Q3. 保険適用の場合、機種は選べますか?

保険診療は疾患の診断に基づいて適応が決まり、機種選択は院の設備によります。最新Primaでの保険治療を希望される場合は千里中央院をご予約ください。

Q4. 子どもの赤あざ治療はどちらの機種が良いですか?

乳児血管腫や単純性血管腫の治療は、両機種とも保険適用で対応可能です。広範囲な病変や治療時間短縮を重視する場合はPrima、通院しやすさを優先する場合は近隣院での治療をご検討ください。

Q5. 治療間隔はどれくらい空ければよいですか?

保険診療では3ヶ月間隔が基本です。自費治療(赤ら顔・酒さ・ニキビ跡赤みなど)は1ヶ月以上の間隔で施術可能で、5回程度のコース治療が一般的です。

大阪・豊中でVビームを受けるなら|千里中央花ふさ皮ふ科

当院グループでは、千里中央花ふさ皮ふ科に最新のVbeam Primaを、江坂駅前花ふさ皮ふ科とみのお花ふさ皮ふ科にVビームIIを配置しています。最新機種で広範囲を効率よく、痛みを抑えて治療したい方は千里中央院をお選びください。北大阪急行千里中央駅から徒歩5分、駐車場9台完備で、豊中市・吹田市・箕面市・北摂エリアから通院いただけます。

診療内容や料金の詳細は当院公式サイトのVビーム治療ページ(hanafusa-hifuka-beauty.com/treatment/vbeam/)をご覧ください。皮膚科専門医が診察のうえ、保険適用の可否・最適な機種・回数を丁寧にご提案します。

本記事の監修・執筆

花房 崇明(はなふさ たかあき)

理事長・皮膚科専門医/千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

医師プロフィール