「ピコレーザーのシミ取り放題プランは本当にお得なのでしょうか」。広告でよく見かける定額プランですが、すべてのシミに適している訳ではありません。シミの種類によっては症状を悪化させる可能性もあります。本記事では大阪府豊中市・千里中央花ふさ皮ふ科の皮膚科専門医が、取り放題プランの落とし穴と、正しいシミ治療の選び方を解説します。
こんなお悩みはありませんか?
- ✓取り放題はお得?
- ✓全部のシミに使える?
- ✓失敗例を聞いて不安
- ✓1個ずつ料金と比較したい
結論:シミ取り放題は「シミの種類を選ばないと」リスクがある
ピコレーザーのシミ取り放題プランは、料金面では魅力的に見えます。しかし結論として、すべてのシミに同じ出力で照射するのは医学的に望ましくありません。老人性色素斑には有効でも、肝斑やADM(後天性真皮メラノサイトーシス)に同じ照射を行うと、かえって色素沈着が悪化することがあります。シミは見た目が似ていても病態が異なります。医師による事前診断が安全で、結果的にコストも抑えられるケースが多いのです。
ピコレーザーとは?3つの照射モードの基本
ピコレーザーは、10⁻¹²秒(ピコ秒)という極めて短いパルス幅でメラニンを破壊するレーザーです。当院では米国Cynosure社製のピコシュアプロ(755nmアレキサンドライト)を使用し、症状に応じて3つのモードを使い分けます。
- ピコトーニング:拡散低出力で肝斑・くすみ・薄いシミに対応(全顔22,000円〜)
- ピコフラクショナル:フォーカスレンズで毛穴・ニキビ跡・ハリに(全顔33,000円〜)
- ピコスポット:局所高出力で濃い老人性色素斑・ホクロに(1cm 16,500円〜)
「シミ取り」と一括りにされがちですが、シミの種類に応じてモードを選ぶことが重要です。
使用機器に関する重要なお知らせ
当院で使用するピコシュアプロは未承認医療機器です。米国Cynosure社より医師個人輸入により入手し、医師の責任のもとで使用しています。国内では同種のピコ秒レーザー機器で薬機法承認を受けているものもあります。本機は米国FDAの認可を受けており、海外で広く使用され重大な副作用報告は限定的ですが、効果や副作用には個人差があります。
落とし穴1:肝斑には取り放題プランは使えない
結論として、肝斑のある方が取り放題プランで一律照射を受けるのは危険です。肝斑は女性ホルモンや摩擦が原因の左右対称のシミで、強い刺激で悪化する性質があります。スポット照射の高出力を当てると、炎症後色素沈着が起きて茶色く濃くなることがあります。
当院では肝斑にはピコトーニング(低出力・拡散照射)またはトラネキサム酸内服を選択します。老人性色素斑と肝斑が混在しているケースも多く、見極めには医師の診断が不可欠です。
落とし穴2:ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は別治療
頬骨あたりに左右対称に出る青灰色〜茶灰色のシミは、ADMの可能性があります。これは真皮層にメラノサイトが存在する病態で、表皮のシミとは治療が異なります。取り放題プランの設定出力では届かないことが多く、複数回の専用照射が必要です。
肝斑と合併していることも珍しくなく、自己判断で「全部取り放題で消せる」と思い込むのは禁物です。
落とし穴3:出力一律・枠固定によるリスク
取り放題プランは運営上、出力や照射枠を画一化せざるを得ません。しかし実際のシミは、色の濃さ・深さ・大きさ・部位がすべて異なります。
- 濃いシミに低出力 → 取れ残り、再照射が必要
- 薄いシミに高出力 → 炎症後色素沈着のリスク上昇
- こめかみ・目周りなど薄い皮膚 → 出力調整必須
「シミ取り放題 失敗」と検索される事例の多くは、こうした出力ミスマッチが原因です。1個ずつ医師が診断し、適切な出力で照射する方が安全で確実です。
落とし穴4:ホクロ・脂漏性角化症・血管病変は対象外
シミに見えても、実際にはホクロ(色素性母斑)や脂漏性角化症(イボ状の盛り上がり)、毛細血管拡張のこともあります。これらはピコレーザーのシミモードでは取れない、または別の治療が適しています。盛り上がりのある病変は炭酸ガスレーザーが適応となります。「全部取り放題で」と希望されても、医学的に対象外のものは含められません。
当院の料金体系:1cm単位の透明会計
千里中央花ふさ皮ふ科では、取り放題プランは設けず、1cm単位の明朗料金を採用しています。
- ピコスポット:1cm 16,500円〜(濃い老人性色素斑向け)
- ピコトーニング:全顔22,000円〜(肝斑・くすみ・薄いシミ向け)
- ピコフラクショナル:全顔33,000円〜(毛穴・ニキビ跡・ハリ向け)
診察時に医師がシミ1つひとつを判定し、必要な治療と概算費用を提示します。「気になる5個だけスポット照射、全体の薄いくすみはトーニング」といった組み合わせも可能です。ピコスポットの詳細は当院のピコスポット治療ページをご覧ください。
取り放題と1個ずつ料金の比較で見るべきポイント
料金だけでなく、以下を比較することをおすすめします。
- 医師が事前にシミの種類を診断するか
- 肝斑・ADMの除外判定をしているか
- 出力をシミごとに調整できるか
- 炎症後色素沈着が出た際のフォロー体制
- 取り残しの再照射ポリシー
安さだけで選ぶと、結果的に追加費用や肌トラブルで損をすることがあります。
シミ取り後のダウンタイムとアフターケア
ピコスポット照射後は、シミ部分にかさぶたが7〜10日程度で形成され、自然に剥がれます。剥がれた後の肌は一時的にピンク色で、数週間〜数か月かけて落ち着きます。この期間に紫外線対策を怠ると、炎症後色素沈着のリスクが高まります。SPF30以上の日焼け止めを毎日使用し、ハイドロキノンなど美白外用剤を併用することもあります。
FAQ|ピコレーザー シミ取り放題に関するよくある質問
Q1. シミ取り放題は1回で全部きれいになりますか?
1回で完全に消えるとは限りません。濃いシミは1〜2回、薄いシミは複数回の照射が必要です。また肝斑など対象外のシミは含まれません。効果には個人差があります。
Q2. 取り放題プランより1個ずつの方が高くつきませんか?
シミの数によります。当院では事前にシミを数え、概算費用をお伝えします。少数なら1個ずつの方がコスト・安全性ともに有利なことが多いです。
Q3. 肝斑があるかどうか自分でわかりますか?
左右対称・頬骨〜頬の境界が不明瞭・夏に濃くなる、といった特徴がありますが、自己判断は困難です。診察時に医師が見極めます。
Q4. 顔以外のシミも治療できますか?
手の甲・デコルテ・背中なども照射可能です。部位により皮膚の厚さや色素沈着リスクが異なるため、出力を調整します。
Q5. 取り放題プランで失敗した場合、リカバリーできますか?
炎症後色素沈着の場合、トラネキサム酸内服やピコトーニング、ハイドロキノン外用などで時間をかけて改善を目指します。まずは現状を診察にお持ちください。
大阪・豊中でピコレーザーを受けるなら|千里中央花ふさ皮ふ科
当院は大阪府豊中市新千里東町、千里中央エリアの皮膚科・美容皮膚科です。皮膚科専門医がシミ1つひとつを診断し、ピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルを使い分けて治療します。取り放題プランは設けず、1cm単位の透明料金で、必要な治療だけをご提案します。肝斑・ADM・脂漏性角化症などの鑑別も診察時に行います。ピコスポットの詳細は当院のピコスポット治療ページをご覧ください。北大阪急行・千里中央駅から徒歩圏内、箕面市・吹田市からもアクセス良好です。







