ピコスポットを検討するうえで、最も気になるのがダウンタイムではないでしょうか。結論から申し上げると、照射当日の赤みから始まり、数日で薄いかさぶたが形成され、約1〜2週間で剥がれ落ちる経過をたどります。本記事では大阪府豊中市・千里中央の当院が、ピコスポットの時系列での経過と注意点を、皮膚科専門医の視点で解説します。
こんなお悩みはありませんか?
- ✓かさぶたは何日続く?
- ✓メイク・洗顔はいつから?
- ✓目立つ場所にできるかさぶたが気になる
- ✓経過が遅いと感じたら?
結論:ピコスポットのダウンタイムは約1〜2週間
ピコスポットのダウンタイムは、おおむね1〜2週間が目安です。照射直後は赤みや軽い腫れが出て、翌日から数日で暗赤色〜茶色のかさぶたへと変化します。かさぶたは5〜10日ほどで自然に剥がれ、その後は薄いピンク色の新しい皮膚が現れます。1ヶ月ほどで赤みは落ち着き、3ヶ月かけて色調が均一化していく流れが一般的です。経過には個人差があり、部位や皮膚タイプによっても変動します。
ピコスポットとは?基礎知識
ピコスポットとは、ピコ秒(1兆分の1秒)単位の超短パルスレーザーを、シミ1つ1つにピンポイント照射する治療です。当院ではピコシュアプロ(PicoSure Pro/米国Cynosure社製)を用い、755nmアレキサンドライト波長で局所高出力照射を行います。色素を微細に粉砕することで、PIH(炎症後色素沈着)のリスクを抑えながら、老人性色素斑や日光黒子、ソバカスにアプローチできます。
なお、当院で使用するピコシュアプロは未承認医療機器です。米国Cynosure社より輸入し、医師の責任のもと使用しています。同種のピコ秒レーザー機器には国内承認を受けているものもあります。本機は米国FDAの認可を受けており、重大な副作用報告は限定的ですが、効果や経過には個人差があります。
【時系列】ピコスポット後の経過を細かく解説
ここからは、当日から3ヶ月後までの経過を順を追って説明します。期間は目安であり、個人差がある点をご理解ください。
当日(照射直後〜数時間):赤み・軽い腫れ
照射直後は、患部にヒリつきと赤みが出ます。軽度の腫れや、わずかな出血点が見られることもあります。クーリングで落ち着くことが多く、数時間で赤みは穏やかになります。当院では照射後に保護テープを貼付し、外的刺激から守ります。
1日後〜3日後:暗赤色のかさぶた形成
翌日には、患部が暗赤色〜黒褐色に変化します。これは「マイクロクラスト」と呼ばれる薄いかさぶたです。シミがいったん濃くなったように見えますが、これは想定内の経過です。テープ保護は5〜7日ほど継続することが多く、入浴や洗顔時もそのまま保護します。
5日後〜1週間:かさぶたの剥離開始
5〜7日ごろから、かさぶたが端から自然に浮き上がり、ポロポロと剥がれ始めます。この時期に無理に剥がすと、PIHや凹みの原因となるため厳禁です。テープ保護期間が終わり、洗顔やメイクが可能になる目安もこのころです。
10日後〜2週間:剥離完了・薄ピンクの新しい皮膚
10日〜2週間ほどで、かさぶたは完全に剥がれます。下からは薄いピンク色の新生皮膚が現れ、見た目はだいぶ自然になります。この時期はバリア機能が未熟なため、こすらず、保湿と紫外線対策を徹底することが重要です。
1ヶ月後:赤みが消失し肌色が均一化
1ヶ月ほどで、ピンク色の赤みも落ち着き、周囲の肌色に馴染んでいきます。一部の方では、この時期に薄い茶色のPIHが浮かぶことがあります。多くは数ヶ月で自然に薄くなりますが、気になる場合は外用治療で対応します。
3ヶ月後:仕上がり安定期・保湿とUVケアを継続
3ヶ月後には色調がほぼ安定します。ただし、紫外線を浴び続けると再発リスクが高まります。日焼け止めSPF30以上を毎日塗布し、保湿で肌のターンオーバーを整えることが、長期的な仕上がりを左右します。
かさぶた・テープ・メイクに関するQ&Aの実践ポイント
結論として、かさぶたは触らず自然剥離を待ち、テープ保護期間を守ることが、きれいに治す最大のコツです。以下、具体的なポイントを解説します。
かさぶたは絶対に剥がさない
無理に剥がすと、真皮への刺激が加わり、PIHや軽い凹みのリスクが高まります。痒みが出ても、爪で掻かず冷却で対応します。入浴時もこすらず、泡で優しく押し洗いします。
テープ保護期間の目安
当院では、照射部位に保護テープを5〜7日間貼付することを推奨しています。テープは摩擦と紫外線からかさぶたを守り、剥離をスムーズにします。剥がれてしまった場合は、清潔な手で新しいテープに貼り替えてください。
洗顔・メイク再開のタイミング
洗顔はテープの上からであれば当日から可能です。テープを外したあとは、優しく泡洗顔を行います。メイクは、テープを外しかさぶたが剥がれた後(おおむね7〜10日後)から可能です。ファンデーションは清潔なパフでそっとのせます。
目立つ場所にできるかさぶた・経過が遅いときの対処
結論として、目立つ部位にはカバー用テープを活用し、経過が想定より遅い場合は自己判断せず受診することが大切です。
顔の目立つ位置への対応
頬や鼻周りなど、人目に触れる部位では、肌色の保護テープを使用することで目立ちにくくできます。テープの上からなら、パウダーで軽く色を整えることも可能です。施術日を金曜にして週末を挟むなど、スケジュール調整も有効です。
経過が遅いと感じたら
2週間を過ぎてもかさぶたが残る、赤みが強く広がる、強い痛みや膿が出るといった場合は、感染や炎症の可能性があります。自己判断で市販薬を使わず、施術を受けたクリニックへご相談ください。当院では経過観察のための再診を受け付けています。
シミ鑑別の重要性|出力一律照射のリスクを医学的に解説
ピコスポットの仕上がりとダウンタイムを左右する最大の要因が、シミの正確な鑑別です。シミと一口に言っても、老人性色素斑、肝斑、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、ソバカス、脂漏性角化症、悪性病変など多様で、それぞれ治療法が異なります。
たとえば肝斑にピコスポットを高出力照射すると、かえって悪化することが知られています。また、扁平に見える病変でも悪性のものが含まれる可能性があり、ダーモスコピー(皮膚拡大鏡)による診断が欠かせません。出力を一律に設定して照射するのではなく、病変ごとに適応・出力を判定することが、安全で良好な経過につながります。
当院では皮膚科専門医がダーモスコピーで1つ1つの病変を診断し、適応のあるシミにのみピコスポットを照射しています。詳しくは/treatment/picospot/のページもご覧ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. ピコスポット後のかさぶたは何日で取れますか?
多くの方で5〜10日ほどで自然に剥がれます。部位や個人差により2週間程度かかることもあります。無理に剥がさず、自然剥離を待つことが重要です。
Q2. 仕事を休まずに受けられますか?
テープ保護で対応可能なため、多くの方が翌日から通常勤務されています。マスクで隠せる部位であれば、より目立ちにくく経過できます。
Q3. ダウンタイム中にしてはいけないことは?
かさぶたを剥がす、強くこする、紫外線を浴びる、長時間の入浴や激しい運動で患部を温めるなどは避けてください。飲酒も赤みが強くなることがあります。
Q4. ダウンタイム後にシミが戻ったように見えます。なぜ?
かさぶた剥離後に、PIH(炎症後色素沈着)として薄茶色が出現することがあります。多くは数ヶ月で自然に軽快します。気になる場合は外用治療で対応可能です。
Q5. 肝斑がある場合もピコスポットは受けられますか?
肝斑へのピコスポット照射は悪化リスクがあるため、原則行いません。診察時に肝斑の有無を鑑別し、適応のあるシミのみ照射します。肝斑には別の治療をご提案します。
大阪・豊中でピコスポットを受けるなら|千里中央花ふさ皮ふ科
当院は大阪府豊中市新千里東町、千里中央エリアに位置する皮膚科・美容皮膚科です。皮膚科専門医がダーモスコピーで病変を一つひとつ鑑別し、適応のあるシミにピコシュアプロでピンポイント照射します。
料金は1cmあたり16,500円(税込)、診察料1,100円(税込)です。ダウンタイムの経過やアフターケアについても、診察時に丁寧にご説明します。施術内容や予約方法の詳細は/treatment/picospot/からご確認ください。北大阪エリアでシミ治療をお考えの方は、ぜひ当院へご相談ください。







