「ピコトーニングって最近よく聞くけれど、普通のレーザーと何が違うの?」「自分のシミに本当に効くの?」と疑問に感じていませんか。ピコトーニングはピコ秒という極めて短いパルス幅のレーザーを低出力で照射し、肝斑やくすみなどの色ムラを段階的に改善していく治療です。本記事では仕組み・適応症状・効果の目安を、大阪府豊中市・千里中央の花ふさ皮ふ科・美容皮膚科の皮膚科専門医が医学的観点から解説します。

こんなお悩みはありませんか?

  • ピコトーニングって何?普通のレーザーと何が違うの?
  • 自分のシミに効くのか知りたい
  • クリニックによって効果が違うって本当?
  • 安全性は大丈夫?

結論:ピコトーニングはピコ秒レーザーで肝斑・くすみを優しく改善する治療です

ピコトーニングとは、ピコ秒(10⁻¹²秒)という極短パルスのレーザーを低フルエンスで顔全体に照射し、メラニンを微細に粉砕する治療です。従来のナノ秒(Qスイッチ)レーザーと比べ熱影響が少なく、肝斑のようにレーザー刺激で悪化しやすいシミにも応用できます。適応は肝斑・ADM・くすみ・肌質改善などで、2〜4週間隔で5〜10回程度の継続が一般的です。効果には個人差があり、適応外の病変もあります。

ピコトーニングとは?レーザートーニングとの違いを基礎から解説

「トーニングとは」、低出力のレーザーをシャワーのように顔全体へ均一に照射する手法を指します。一般に「レーザートーニング」と呼ばれてきた治療はナノ秒パルスのQスイッチレーザーを用いるものを指し、ピコ秒パルスを用いるものを「ピコトーニング」と呼びます。

両者は照射パターンこそ似ていますが、パルス幅(光が当たる時間)が約1,000倍違います。この差が、肌への熱影響と色素破壊効率の違いを生みます。

ピコ秒とナノ秒の違い

ナノ秒は10⁻⁹秒、ピコ秒は10⁻¹²秒のパルス幅です。パルス幅が短いほど、メラニンに与えるエネルギーが「熱」よりも「衝撃波(光音響効果)」として働きやすくなります。これによりメラニンを微細に砕き、周囲組織への熱ダメージを抑えやすいと考えられています。

ピコトーニングの仕組み|光音響効果でメラニンを微細粉砕

ピコトーニングの作用機序は、ピコ秒パルスによる光音響効果(フォトメカニカル効果)です。レーザー光がメラニン色素に瞬間的に吸収されると、熱に変わる前に衝撃波が発生し、メラニン顆粒が極めて細かく砕かれます。砕かれたメラニンはマクロファージに貪食され、ターンオーバーを通じて体外へ排出されます。

当院で使用するピコシュアプロ(米国Cynosure社製)は755nmのアレキサンドライト波長を採用しており、メラニンへの吸収特性に優れています。低フルエンスで顔全体に照射するため、ダウンタイムが少なく、肝斑にも応用しやすい点が特徴です。

従来のレーザーとの作用の違い

従来のQスイッチレーザー(ナノ秒)は、メラニンに熱を加えて破壊する「光熱作用」が主体です。一方ピコ秒レーザーは熱より衝撃波が優位に働くため、周囲のメラノサイトを過度に刺激しにくく、肝斑の悪化リスクを抑えやすいと報告されています。

ピコトーニングの適応症状と適応外

結論として、ピコトーニングは「広範囲・薄め・色ムラ」のシミやくすみに向いており、「単発・濃い・盛り上がり」のある病変には別治療が適しています。

適応となる症状

  • 肝斑:両頬に左右対称に広がる薄茶色のシミ。低出力のピコトーニングが第一選択肢の一つです
  • ADM(後天性真皮メラノサイトーシス):頬骨部の灰青色の色素斑
  • くすみ・色ムラ:全体的なトーンの低下
  • 淡い老人性色素斑・ソバカス:薄めの色素斑
  • 肌質改善:毛穴・キメ・ハリ感の改善が期待されます

適応外・注意が必要な症状

  • 濃く境界明瞭な老人性色素斑(スポット照射の方が適することが多い)
  • ほくろ(色素性母斑)
  • 盛り上がりのある脂漏性角化症
  • 炎症後色素沈着が強く残っている時期

適応の見極めには皮膚科専門医の診断が重要です。シミの種類を正しく判別したうえで治療方針を決めることで、効果と安全性の両立が期待できます。

ピコトーニングの効果・施術時間・回数の目安

結論として、ピコトーニングは1回で劇的に変わる治療ではなく、複数回の継続で徐々に色ムラを整えていく治療です。

1回あたりの施術時間

全顔の照射時間は約15〜20分です。麻酔は通常不要で、施術直後からメイクが可能です。ダウンタイムは軽度の赤みや乾燥程度に留まることが多いとされています。

回数と間隔の目安

一般的に2〜4週間隔で5〜10回程度の継続が推奨されます。肝斑では内服薬(トラネキサム酸など)やスキンケア指導と組み合わせると、より安定した経過が期待できます。効果の出方には個人差があり、肌質や色素の深さ・濃さによって最適な回数は変わります。

当院の料金

当院のピコトーニングは初回トライアル22,000円(税込)、通常1回27,500円(税込)、5回コース110,000円(税込/1回あたり22,000円)です。別途診察料1,100円(税込)が必要となります。詳細はピコトーニング治療ページでご確認ください。

ピコトーニングの安全性と未承認医療機器に関する重要事項

結論として、ピコシュアプロは米国FDA認可機器ですが日本国内では未承認医療機器のため、使用にあたっては医師の責任のもとで説明と同意が必須です。

当院使用のピコシュアプロは、日本国内では薬機法上の承認を受けていない未承認医療機器です。医師の責任のもと、米国Cynosure社より輸入し使用しています。同種の用途で使用可能なピコ秒レーザー機器の中には、日本国内で薬機法承認を受けているものもあります。

ピコシュアプロは米国FDA認可機器であり、重大な副作用報告は限定的ですが、効果・安全性には個人差があります。考えられる副作用としては、一時的な赤み・乾燥・かゆみ、まれに炎症後色素沈着・白斑様変化などが報告されています。診察時に皮膚状態を確認し、適応とリスクをご説明したうえで治療を進めます。

よくある質問(FAQ)

Q1. ピコトーニングとレーザートーニングは何が違いますか?

パルス幅が異なります。レーザートーニングはナノ秒(10⁻⁹秒)のQスイッチレーザー、ピコトーニングはピコ秒(10⁻¹²秒)のピコレーザーを使用します。ピコ秒の方が熱影響が少なく、メラニンを微細に粉砕しやすいとされています。

Q2. 痛みはありますか?

輪ゴムで弾かれるような軽い刺激を感じる方が多いですが、全顔で15〜20分程度のため麻酔は通常不要です。痛みの感じ方には個人差があります。

Q3. ダウンタイムはどのくらいですか?

軽度の赤みが数時間〜半日程度残ることがありますが、当日からメイクが可能です。日焼け止めなど紫外線対策をしっかり行ってください。

Q4. 何回くらいで効果を実感できますか?

個人差はありますが、3〜5回目あたりからトーンの均一化や肝斑の落ち着きを実感される方が多い傾向です。最終的には5〜10回の継続が目安となります。

Q5. 妊娠中・授乳中でも受けられますか?

妊娠中・授乳中はホルモンバランスの影響で肝斑が悪化しやすく、レーザー治療は推奨されません。出産・卒乳後、皮膚状態が安定してからのご相談をおすすめします。

大阪・豊中でピコトーニングを受けるなら|千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科

当院は大阪府豊中市新千里東町、千里中央エリアに位置する皮膚科・美容皮膚科です。皮膚科専門医がシミの種類を正確に診断したうえで、ピコシュアプロによるピコトーニングをご提案します。北大阪・吹田・箕面・池田エリアからもアクセスしやすい立地です。

肝斑・ADM・くすみなど、シミの種類によって最適な治療は異なります。自己判断で進めるよりも、まずは診察で適応を確認することが、安全で効果的な治療への近道です。当院のピコトーニング治療ページもあわせてご覧ください。料金の詳細は当院料金表をご確認ください。

本記事の監修・執筆

花房 崇明(はなふさ たかあき)

理事長・皮膚科専門医/千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・アレルギー専門医

医師プロフィール