ニキビ跡のクレーターは、化粧でも隠しにくく長年悩む方が多い症状です。「ポテンツァで本当に治るのか」「何回受ければよいのか」と気になる方も多いでしょう。

結論から言うと、ポテンツァはニキビ跡のクレーター改善に有効ですが、種類によって効果の出方や必要回数が異なります。本記事では皮膚科専門医の視点から、クレーター別の有効性と限界を解説します。

こんなお悩みはありませんか?

  • 深いクレーターに本当に効果ある?
  • 何回受ければ目立たなくなる?
  • 他の治療と併用したほうがいい?
  • 効果が出にくいタイプのニキビ跡もある?

結論:ポテンツァはニキビ跡のクレーターに効果が期待できる治療です

ポテンツァはマイクロニードルRF(高周波)を皮膚の深層に届け、コラーゲン産生とリモデリングを促す機器です。ニキビ跡のクレーターに対しては、5回程度の継続治療で凹凸の浅化が期待できます。ただし、深いアイスピック型や瘢痕化が強いケースでは、サブシジョンやTCAクロスなどとの併用が望ましい場合もあります。効果には個人差があり、肌質や年齢、ニキビ跡の深さによって経過が変わります。

ポテンツァとは?ニキビ跡治療における基礎

ポテンツァは韓国製のマイクロニードルRF医療機器です。極細針を皮膚に刺し、その先端から高周波エネルギーを放出することで、真皮層を狙ってコラーゲン再生を促します。

ニキビ跡治療には主に「アクネモード」と通常のマイクロニードルRFが用いられます。アクネモードは活動性のニキビ(炎症性ニキビ)の皮脂腺を選択的に熱凝固し、再発を抑える働きが期待できます。一方、クレーターの改善には標準的なマイクロニードルRFモードを使用します。

クレーターの種類別ポテンツァの有効性

クレーターは形状によって3タイプに分けられ、ポテンツァの効果も異なります。一般的にローリング型がもっとも改善しやすく、アイスピック型は難治とされています。

ボックス型クレーター

境界が明瞭でU字型に凹んだタイプです。ポテンツァのマイクロニードルRFが比較的届きやすく、5回前後の治療で凹凸の浅化が期待できます。ジュベルックなどの薬剤ドラッグデリバリーを併用することで、真皮ボリュームの回復を補強できます。

ローリング型クレーター

波打つようなゆるやかな凹みで、線維性の癒着が原因です。ポテンツァ単独でも改善が見込めますが、強い癒着がある場合はサブシジョン(針で癒着を剥離する処置)との併用が有効です。

アイスピック型クレーター

細く深い穴状のクレーターで、もっとも難治です。ポテンツァのみでは底まで届きにくく、TCAクロス(高濃度トリクロロ酢酸の点状塗布)との組み合わせが現実的な選択肢になります。

必要回数と効果が出るまでの経過

結論として、ニキビ跡クレーターには一般的に5回以上の治療が推奨されます。1回でも肌質改善は感じられますが、クレーターの浅化には継続が不可欠です。

治療間隔は4〜6週間が目安です。コラーゲンのリモデリングは施術後3ヶ月程度かけて進むため、最終的な評価は最終照射から3〜6ヶ月後に行います。施術直後は赤みや軽い腫れが1〜3日程度出ることがあります。

  • 1〜2回目:肌のキメ・毛穴・赤みが改善し始める
  • 3〜4回目:浅いクレーターの凹凸が目立ちにくくなる
  • 5回目以降:深いクレーターも徐々に浅化していく

他の治療との併用で効果を最大化する

ニキビ跡治療は単独より組み合わせのほうが効果的なケースが多くあります。クレーターのタイプに応じて、以下の併用が検討されます。

サブシジョンとの併用

ローリング型や癒着の強いボックス型に有効です。先に癒着を剥離してからポテンツァを行うことで、皮膚が持ち上がりやすくなります。

TCAクロスとの併用

深いアイスピック型に対して、ピンポイントでTCAを塗布し瘢痕底を浅くしてから、ポテンツァで全体を整える流れが一般的です。

薬剤ドラッグデリバリーの活用

当院ではマックーム(MAGOOM、PN/PDRN)とジュベルック(Juvelook、PLLA+HA)の両方に対応しています。マックームは創傷治癒と肌質改善、ジュベルックはコラーゲン産生による真皮ボリューム回復が期待できます。なお、マックームおよびジュベルックは国内未承認医薬品です。医師の責任のもと海外から個人輸入しています。

ポテンツァで効果が出にくいケースと限界

結論として、ポテンツァにも限界があり、すべてのニキビ跡に万能ではありません。以下のようなケースでは効果が出にくい、あるいは他治療との組み合わせが必要です。

  • 非常に深いアイスピック型クレーター
  • 瘢痕化(ケロイド・肥厚性瘢痕)を伴うニキビ跡
  • 活動性ニキビが多発している状態(先にニキビ治療が必要)
  • 1〜2回の治療で大きな変化を期待する場合

活動性ニキビが多い方は、アクネモードや内服・外用治療で炎症を落ち着かせてから、クレーター治療に移行します。

よくある質問(FAQ)

ポテンツァは深いクレーターにも効果がありますか?

浅化は期待できますが、完全な平坦化は難しい場合があります。深いアイスピック型はTCAクロスやサブシジョンとの併用が現実的です。

ニキビ跡が目立たなくなるまで何回必要ですか?

一般的に5回以上の治療が目安です。クレーターの深さや肌質によって個人差があります。

ポテンツァのアクネモードは活動中のニキビに使えますか?

使用可能です。皮脂腺を熱凝固することで炎症性ニキビの鎮静と再発抑制が期待できます。クレーター治療と並行できる場合もあります。

ダウンタイムはどのくらいですか?

赤みや軽い腫れが1〜3日程度出ることがあります。メイクは翌日から可能なケースが多く、社会生活への影響は比較的軽度です。

色素沈着タイプのニキビ跡にも効果がありますか?

赤みや色素沈着にも一定の改善が期待できます。ただし、肝斑や濃い色素沈着にはダイヤモンドチップなどの併用が推奨される場合があります。

大阪・豊中でポテンツァを受けるなら|千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科

当院は大阪府豊中市・千里中央エリアに位置する皮膚科専門医・ミラドライ認定医が在籍するクリニックです。ポテンツァはマイクロニードルRF・ダイヤモンドチップ・薬剤ドラッグデリバリーの3チップ展開で、ニキビ跡のタイプに応じて最適な組み合わせをご提案します。

マックーム・ジュベルックの両薬剤に対応しており、肌質改善から真皮ボリューム回復まで幅広いニーズに応えます。料金は当院料金表をご覧ください。カウンセリングでお肌の状態を診察したうえで、必要回数や併用治療をご案内します。

本記事の監修・執筆

花房 崇明(はなふさ たかあき)

理事長・皮膚科専門医/千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

医師プロフィール