Vビーム治療が気になっているものの、自身の肌の悩みを改善するための治療が保険適用となるのか気になる人もいることでしょう。当記事は、小鼻の赤みや毛細血管拡張を改善する治療法としてVビームを検討している人に向け、Vビーム治療が保険適用になる条件を解説します。
Vビーム治療は、保険適用の場合と保険適用外ではどのような違いがあるのかも説明するので、ぜひ参考にしてください。
Vビーム治療が保険適用される条件は症状によって異なる
Vビーム治療が保険適用される条件は症状によって異なります。医師の診断によって「単純性血管腫」「乳児血管腫(いちご状血管腫)」「(原因不明の原発性)毛細血管拡張症」と診断された場合に、Vビーム治療が保険適用となります。
【Vビーム治療|保険適用・自由診療の対象となる症状例】
保険適用 | 保険適用外(自由診療) |
|
|
保険適用となる単純性血管腫は「赤あざ」ともいわれている良性の腫瘍です。小鼻の周辺や頬辺りに赤みが出る「毛細血管拡張症」や生後数週以内に現れる「乳児血管腫(いちご状血管腫)」を診断された場合も保険適用となり、多くの場合3割負担となります。さらに、乳幼児を含む高校生以下が保険適用の対象となる症状を診断されると、居住する地域によっては自己負担無く、あるいは500円の負担で治療を受けられる場合もあります。
中年以降の女性に発症しやすい「酒さ」は原因不明の慢性炎症性疾患ですが、酒さに伴う赤ら顔は通常保険適用外(自由診療)となります。また、アトピー性皮膚炎に伴う赤ら顔やニキビ跡の赤みなどを改善する場合も同様に保険適用外(自由診療)となる傾向がみられます。
なお、自らの症状が保険適用になるか適用外になるかは、医師の診断の結果に基づきます。保険適用ができるか確認したい場合は、皮膚科専門医の診断を受けてみましょう。
当院花ふさ美容皮ふ科は大阪を中心に3院を展開する美容皮膚科で、最新機種のVビームプリマを導入しています。保険適用できる症状か診断し、そのまま施術に関する相談も可能ですので、Vビーム治療に興味のある人は一度来院してみてください。
Vビーム治療の保険適用と保険適用外による違い
Vビーム治療の保険適用と保険適用外によって、自己負担する費用と照射範囲、施術の期間が異なります。保険適用と保険適用外では、費用やVビームを照射する範囲およぶ期間が異なります。
【Vビーム治療|保険適用・適用外それぞれによる違いの例】
| 保険適用 | 保険適用外(自由診療) |
費用 |
|
※病院によって異なる |
照射範囲 | 症状のある部位のみ | 希望の部位 |
照射間隔 | 3か月に1回(3ヶ月+1日) | 2週間から1か月に1回程度 |
照射回数 | 制限なし | 制限なし |
年齢制限 | なし | なし |
たとえば、保険適用でのVビーム照射は、症状のある部位のみとなります。一方、保険適用外と診断された症状に対しては、基本的には患者が希望する部位を対象に照射を行えます。
また、保険適用でのVビーム治療は、3か月に1回のペースしか行えませんが、保険適用外の場合は、厳密な制限はなく、皮膚の状態に応じて2週間から1か月程度の間隔をあけて照射を行えます。
Vビームは3回から5回程度の施術を行うことが多いため、保険適用による治療の場合は1年前後の通院が必要になる点は留意が必要です。自身の肌の赤みについての悩みをより短期間で治療したい場合は、保険適用になる場合でも、自身の予定や希望を考慮して保険適用外での治療を選ぶことを検討してみてください。
まとめ
Vビーム治療が保険適用となるかどうかは医師の診断結果によります。医師の診断によって「単純性血管腫」「乳児血管腫(いちご状血管腫)」「(原因不明の原発性)毛細血管拡張症」を診断された場合は、Vビーム治療が保険適用となります。一方「酒さやアトピー性皮膚炎に伴う赤ら顔」「ステロイドを長期に塗った事による毛細血管拡張」「老人性血管腫」「ニキビやニキビ跡」「傷跡」などを改善するVビーム治療は保険適用外となります。
Vビーム治療は保険適用と保険適用外によって、料金システムやVビームを照射する範囲およぶ期間が異なります。保険適用でのVビーム治療は、症状のある部位のみが照射の対象となり、3か月に1回の間隔で行います。保険適用外と診断された症状に対しては、患者が希望する部位に1か月程度の間隔をあけてVビーム治療を行えます。
保険適用でVビーム治療を行う場合、照射の間隔が3か月となるため、症状や経過によって治療が長期にわたる可能性があります。Vビーム治療を行う際には、保険適用になる場合でも、自身の予定や希望を考慮して保険適用・適用外のどちらで行うかを決めるようにしましょう。