ニキビ跡によるクレーター肌を改善する治療法としてサブシジョンを検討している人もいますよね。サブシジョンは、医療針を用いる治療法であるため、ダウンタイムを把握したうえで具体的な予定を立てたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

 

当記事では、サブシジョンのダウタイムに関して、施術を受けた後に出る可能性のある症状や期間を解説します。施術後の状態や過ごし方も説明するので、ぜひ参考にしてください。

 

サブシジョンのダウンタイムは症状によって異なる

サブシジョンのダウンタイムは症状によって異なります。ダウンタイムは、美容施術や美容整形を受けた際に生じる「痛み」「腫れ」「内出血」などの症状が治癒するまでの期間のことです。

 

サブシジョンの施術後には、赤み・痛み・腫れ、内出血、刺入部のかさぶたなどが生じます。また、施術の部位や体質などによっては色素沈着が生じる可能性もあります。

 

【症状別のダウンタイム目安】

症状

ダウンタイムの目安

痛み

1週間程度

赤み

数日間

腫れ

3〜7日程度

かさぶた(刺入部)

数日間

内出血

1週間から3週間程度

 色素沈着(稀)

数週間から半年間程度

しこり(稀)

半年間程度

 

内出血は、紫色から黄色に変化し、1週間から3週間ほどで引いていきます。こめかみや目に近い部位への施術を行うと、より内出血が出る可能性が高くなります。

 

また、サブシジョンの施術後、まれに茶褐色の色素沈着が起こる場合があります。色素沈着は数週間から半年程度で自然消失しますが、施術後の色素沈着をなるべく早く治したい場合には、光治療やレーザーを照射して改善する治療法もあります。

 

なお、まれに施術を行った部位にしこりが生じる可能性もあります。しこりは、6か月ほどで症状が治まることが想定されますが、それ以上経過しても症状が残る場合には、ステロイドの注入により改善する方法があります。

 

サブシジョンの施術直後の状態

サブシジョンの施術直後は、鈍痛や腫れ(むくみ)、軽度の内出血、赤みが出ることがあります。サブシジョンは、針を刺して癒着した瘢痕組織を切断する治療法です。そのため、針を刺した箇所に凹凸が生じる可能性があります。

 

サブシジョンの施術を受ける際には、局所麻酔を使用します。施術後、局所麻酔が切れると鈍痛を感じることがあります。当院では念のため鎮痛剤を処方していますが、局所麻酔が切れても、鎮痛剤が不要である場合がほとんどなので、日常生活に支障が生じるレベルの痛みはないでしょう。軽い痛みは、施術後数日間続くことがあります。

 

また、サブシジョンの施術が蜂窩織炎などの細菌感染症を引き起こす可能性があるため、予防的に抗生剤を飲む場合もあります。

 

なお、施術を受けた日は、針の刺入部に絆創膏を貼って帰ることになります。施術の部位によってはマスクでカバーできない場合もあるため、施術直後の状態や絆創膏を貼ることを考慮に入れて施術の予定を立てるようにしましょう。

 

サブシジョンのダウンタイムの過ごし方

サブシジョンのダウンタイムの過ごし方は「患部をこすらないようにする」「赤みや腫れが出ている場合には冷やす」「紫外線対策を行う」ようにしましょう。

 

【サブシジョンのダウンタイムの過ごし方】

洗顔

施術当日から可能

※患部をこすらないようにする

シャワー

施術当日から可能

※患部をこすらないようにする

入浴

施術の翌日から可能

※長時間の入浴は避ける

メイク

施術の翌日から可能

※刺入部を避けるようにする

マッサージ

施術後1週間後から可能

 

サブシジョンの施術を受けた当日は、血行が促進されることを避けるため、飲酒、エステ、激しい運動などは行わないようにしましょう。

 

施術を受けた部位に腫れや赤みが出ている場合には、患部を冷やすことで症状が緩和する場合があります。

 

洗顔とシャワーは、サブシジョンの施術当日から、入浴は翌日から行えます。ただし、施術後数日間は、擦り洗いなどをせず、患部に刺激を与えないようにしてください。メイクは刺入部を避けて翌日から可能です。

 

なお、 サブシジョンの施術後に限らず、肌の炎症を防ぐためにも紫外線対策は欠かさずに行うようにしましょう。

 

ダウンタイムを短縮したい場合のクレーター治療法

ダウンタイムを短縮したい場合のクレーター治療法として「サブシジョン」と「ドラッグデリバリー」を組み合わせた施術を行える「トライフィルプロ」という医療機器を使用する施術があります。サブシジョンと比較してトライフィルプロのダウンタイムが短いのは、針ではなく炭酸ガスによって瘢痕組織の剥離を行うからです。

 

トライフィルプロは、炭酸ガスでニキビ跡の凹みの原因である瘢痕組織を切り離した部位に、肌の悩みにあわせた薬剤を注入して正常な組織の再構築を促進させます。「ニキビ跡の凹み」だけでなく、「シワ」「毛穴の開き」「目の下のクマ」などの改善にも効果が期待できます。

 

また、トライフィルプロは、無麻酔での施術が可能である点も特徴といえます。サブシジョンの施術を検討するなかで、針を刺し入れて行う施術に抵抗がある場合や、ダウンタイムがネックになる場合に適した治療法といえるでしょう。

 

トライフィルプロは、韓国のMCURE社が開発した医療機器です。韓国食品医薬品安全省(MFDS)の認証を受けてはいるものの、日本国内では医薬品医療機器等法上、未承認医療機器となっているため、取り扱いを行っている病院が限られます。

 

まとめ

サブシジョンのダウンタイムは症状によって異なります。サブシジョンの施術後には、赤み・痛み・腫れ、内出血、刺入部のかさぶたなどが生じます。サブシジョンのダウンタイムの症状は、いずれも数日から長くても2-3週間程度で落ち着くでしょう。

 

サブシジョンの施術を受けた当日は、血行が促進されることを避けるため、飲酒、エステ、激しい運動などは行わないようにします。サブシジョンのダウンタイムの過ごし方は「患部をこすらないようにする」「赤みや腫れが出ている場合には冷やす」「紫外線対策を行う」ようにしましょう。

 

ダウンタイムを短縮してクレーター治療法を行いたい場合には「サブシジョン」と「ドラッグデリバリー」を組み合わせた施術を行える「トライフィルプロ」という医療機器による施術を選択する方法があります。トライフィルプロは、針ではなく炭酸ガスによって瘢痕組織の剥離を行うためサブシジョンよりダウンタイムを短縮できます。ただし、トライフィルプロは日本国内では未承認医療機器となっているため、取り扱いを行っている病院が限られるでしょう。