その「しこり」はニキビじゃない?
耳や鼻の違和感に潜む「粉瘤」5つの真実
ニキビだと思って市販薬を塗っても一向に治る気配がないどころか、
少しずつ大きくなっている……そんな経験はありませんか?
鼻は顔の中心であり、第一印象を左右する大切なパーツです。
そこにできた違和感を「たかがニキビ」と放置したり、 無理に押し出そうとしたりするのは実は非常にリスクの高い行為です。
その正体は、ニキビではなく「粉瘤(ふんりゅう)」という、 専門的な治療が必要な良性腫瘍かもしれません。
放置しておくと大きくなって、後から手術しても跡になったり、 炎症を起こして炎症性粉瘤になってしまうと
一生消えない跡になることもあります。
今回は、大阪の花ふさ皮ふ科グループ(千里中央花ふさ皮ふ科・江坂駅前花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科)の
理事長・皮膚科専門医の花房崇明が美容皮膚科・形成外科の視点から、粉瘤の真実と「美しく治すための正しい選択」
について詳しく解説します。
目次
2. 「黒い点」と「独特の臭い」が粉瘤のサイン
3. 「自分で潰す」のが最も危険な理由
4. 手術は「30分程度」の日帰りで終わる
5. 鼻のしこりは「放置」が最大の再発リスク
6. FAQ(よくある質問)
1. 「ニキビ」と「粉瘤」は根本的に構造が違う
粉瘤とニキビは一見似ていますが、その中身は全くの別物なのです。
• ニキビ: 毛穴に皮脂が詰まり、「一時的に」炎症を起こしている状態です。
• 粉瘤: 皮膚の下に「嚢腫(のうしゅ)」と呼ばれる袋ができる病気で、
放置しておいても治ることはありません。
粉瘤は皮膚の一部が変化して小さな袋状になり、その中に古い角質や皮脂などがたまることで、しこりを形成します。
皮膚科専門医の視点からお伝えすると、この「袋の有無」が最大の分かれ道です。
ニキビは炎症が引けば「袋」が無いので消失しますが、粉瘤は皮膚の中に老廃物を溜める「袋」そのものが存在するため、 外科的にこの「袋」を取り除かない限り、決して自然に消えてなくなることはありません。
2. 「黒い点」と「独特の臭い」が粉瘤のサイン
ご自身のしこりが粉瘤かどうかを判断する、特有のサインが2つあります。
• 中央の黒い点(開口部):しこりの中心に、針の先で突いたような小さな穴が見えることがあり、これが皮膚の表面と袋がつながっている出口です。
• 独特の臭い: 内容物が出てきた際、チーズのような何かが腐敗したような独特の強い臭いがします。
鼻や顔周りには、「めんちょう」や鼻「せつ」など、 粉瘤と見分けがつきにくい疾患が他にも存在します。
これらを皮膚エコーなどを用いて正確に鑑別し、適切な治療方針を立てられるのは、 皮膚科専門医だけなのです。
3. 「自分で潰す」のが最も危険な理由
「中身を出せば治るはず」と指で強く押し出そうとするのは、絶対に避けてください。
- 炎症の拡大:
無理な圧迫は袋を皮膚の下で破裂させ、炎症を引き起こします(炎症性粉瘤)。
鼻は軟骨や豊富な血管が密集する立体構造をしているため、炎症が広がると周囲組織に深刻なダメージを与え、一生残る傷跡を残す可能性があります。 - 将来的な「美しさ」への影響:
顔の皮膚には「R.S.T.L.(皮膚割線)」という、傷が目立ちにくいシワの流れが存在します。
無理な自己処置で組織を傷つけると、本来なら綺麗に消せるはずの傷跡が深い「瘢痕(はんこん)」として残ってしまい、皮膚科的、形成外科的な修復が困難になることもあるのです。
4. 手術は「30分程度」の日帰りで終わる
皮膚科・形成外科での粉瘤治療は、患者様の負担を最小限に抑えるように工夫されています。
- 日帰り手術:
基本的には局所麻酔を用い、15分〜30分程度で終わります。 - へそ抜き法(くり抜き法):
皮膚科手術、形成外科手術専用のパンチ器具で小さな穴をあけ、そこから袋を抜き出す術式です。
傷跡が非常に小さく済むのがメリットです。 - 炎症が強い場合:
まず切開して膿を出す「切開排膿」を行い、炎症を落ち着かせてから後日改めて根治手術を行う、2期的な手術が、最も傷跡を小さく、確実に治すための標準的な治療方針となります。
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5. 鼻のしこりは「放置」が最大の再発リスク
「今は痛くないから」「そんなに大きくなってないから」と放置することも、実はお勧めできません。
- 傷跡が長くなる:
粉瘤は時間とともに徐々に大きくなる傾向があり、大きくなればなるほど、手術した後の傷跡も比例して長くなってしまうからです。 - 変形のリスク:
鼻や耳などの部位では、膨れ上がった粉瘤が周囲の軟骨を圧迫し、軟骨の変形を招くことがあります。 - 悪性化の稀なリスク:
非常に稀ではありますが、長期間放置された粉瘤から有棘細胞癌(粉瘤癌)が発生するケースも報告されています。
FAQ(よくある質問)
Q1:鼻のしこりが「ニキビ」か「粉瘤」か見分ける方法はありますか?
A: 最大の違いは、皮膚の中に老廃物を溜める「袋」があるかどうかです。
粉瘤の場合、中心に「黒い点(開口部)」が見られたり、内容物から「チーズのような独特の臭い」がしたりするのが特徴です。
正確な診断には、他疾患との鑑別も含め皮膚科専門医による診察が必要です。
大阪の花ふさ皮ふ科グループ(千里中央花ふさ皮ふ科・江坂駅前花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科)には皮膚専用のエコー機器を常備しているので、より正確に診断することが可能です。
Q2:鼻の粉瘤を自分で潰してもいいですか?
A: 絶対に避けてください。
無理に潰すと袋が皮膚の下で破裂し、激しい痛みや腫れを伴う「炎症性粉瘤」となるリスクがあります。
また、組織が傷つくことで、一生消えない「深い傷跡(瘢痕)」を残す原因となります。
Q3:粉瘤の手術時間はどのくらいですか?
A: 局所麻酔を用いた日帰り手術で、15分〜30分程度で終了します。
当院では傷跡を極小化する「へそ抜き法(くり抜き法)」や、シワの流れに沿った繊細な縫合技術を駆使し、術後の美しさを形成外科専門医が追求しています。
Q4:手術費用はいくらくらいかかりますか?(3割負担の場合)
A: 粉瘤の手術は保険適応です。
正確な費用は、診察時に皮膚科専門医・形成外科専門医がご説明します。
Q5:放置していても自然に治ることはありますか?
A: 粉瘤は皮脂や角質などの老廃物を溜める「袋」そのものを外科的に摘出しない限り、自然に消えることはありません。
放置すると徐々に増大し、鼻の軟骨を圧迫して変形させたり、稀に粉瘤癌といって、悪性化(がん化)したりするリスクもあります。
粉瘤が小さいうちに皮膚科専門医・形成外科専門医へ相談することが「最も短期間でスマートに美しく」治療するスタートになります。
是非一度、大阪の花ふさ皮ふ科グループ(千里中央花ふさ皮ふ科・江坂駅前花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科)の形成外科外来をご予約ください。
粉瘤に関するYoutube
花ふさグループ 粉瘤に関連するページ
- 大阪・豊中で粉瘤手術(くりぬき法)|千里中央花ふさ皮ふ科
https://hanafusa-hifuka.com/symptoms/symptoms34/ - 大阪・豊中で感染性粉瘤手術(くりぬき法)|千里中央花ふさ皮ふ科
https://hanafusa-hifuka.com/symptoms/symptoms30/ - 大阪・吹田で粉瘤手術(くりぬき法)は江坂駅前花ふさ皮ふ科
https://esaka-hanafusa-hifuka.com/plasticsurgery/ateroma/ - 大阪・箕面・茨木・池田で粉瘤手術(くりぬき法)はみのお花ふさ皮ふ科
https://minoh-hanafusa-hifuka.jp/lipoma/







