「ニキビ治療を続けているのに、
顔の小さなプツプツが一向に治らない」
そんなお悩みで受診される若い女性の患者さんは少なくありません。
実はその症状はニキビではなく、「ウイルス性の扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」である可能性があります。
目次
扁平疣贅とは?ニキビと間違われやすいウイルス感染症
扁平疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV)によるウイルス性疾患です。

特徴
- 1〜3mm程度の平坦な小丘疹
- 肌色〜薄茶色
- 額・こめかみ・頬・フェイスラインに多い
- 痛み・かゆみはほぼない
- 洗顔・化粧・カミソリなどの刺激で拡大することがある
- 若い女性に多い
イソトレチノインとは?重症ニキビ治療の「最終兵器」
イソトレチノインは、ビタミンA誘導体を主成分とする強力な内服薬です。
本来のイソトレチノインの適応
- 重症・難治性ニキビ
- 保険診療(ベピオ・アダパレンゲル・ディフェリンゲルなど)で効果がなかった症例

なぜイソトレチノインが扁平疣贅に効く可能性があるのか?
ニキビへの作用
- 皮脂腺を縮小
- 皮脂分泌を抑制
- 角化異常を正常化
- 抗炎症作用
重要扁平疣贅への作用
イボに対しては、ニキビとは異なるメカニズムで作用します。
- 皮膚の角化(皮膚が厚く硬くなる反応)を抑制
- ウイルス(HPV)に感染した細胞の異常増殖を抑える
その結果として、イボが徐々に消退・消失すると考えられています。
海外では、(青年性)扁平疣贅にイソトレチノインが有効だったという報告が複数存在します。
イソトレチノインの重大な副作用と注意点
イソトレチノインは、非常に効果が高い一方で、副作用も大きい薬剤です。
絶対に守るべき注意点
- 妊娠中・妊活中の女性は内服不可
- 男性も妊活中は内服不可
- 内服終了後も数ヶ月間は男女ともに妊活を避ける必要あり
- 内服中、内服終了後数ヶ月の間、献血は禁止
- レーシックなどの視力矯正手術は適しません
- 強い皮膚・口唇・眼の乾燥(ドライアイ)
- 精神症状の報告(頻度は高くないが要注意)
👉 必ず皮膚科専門医の厳格な管理下でのみ使用されるべき薬剤です。
扁平疣贅の一般的な治療とその限界
保険診療
- ヨクイニン(漢方)の内服
1日9〜18錠を約3ヶ月
- 液体窒素凍結療法
→ 顔は炎症後色素沈着(シミ)が残りやすい
自費治療
- CO2(炭酸ガス)レーザー
→ 再発しやすい
→ 蒸散時にウイルスを拡散させるリスク
大阪の花ふさ皮ふ科グループの考え方|イソトレチノインは扁平疣贅に対する「治療選択肢の一つ」
千里中央花ふさ皮ふ科・江坂駅前花ふさ皮ふ科・みのお花ふさ皮ふ科でも、難治性の扁平疣贅にイソトレチノイン処方を行っています。
- 他の治療で改善しない
- 跡を残したくない
- 医学的に適応がある
場合には、皮膚科専門医として選択肢の一つとしてご提案させていただきます。
まとめ
顔のプツプツ、ニキビと決めつけないでください。
- 顔の小さなプツプツ=ニキビとは限らない
- 若い女性に多いウイルス性扁平疣贅という可能性
- イソトレチノインは効果が期待できる場合があるが、強い副作用を伴う可能性あり
「ずっとニキビだと思っていた」「治らない理由がやっと分かった」
そう感じる方も少なくありません。
顔のプツプツでお困りの方は、扁平疣贅の可能性があります。
一度、大阪の花ふさ皮ふ科グループにご相談ください。
顔のプツプツはニキビじゃない?扁平疣贅Q&A
参考文献
Oral isotretinoin for treating mucocutaneous human papillomavirus infections: A systematic review and meta-analysis.
Indian Journal of Dermatology, Venereology and Leprology.
2019 Nov-Dec;85(6):569-577.







