ピコレーザーと一口に言っても、機器ごとに波長やパルス幅、照射モードが異なり、得意とする症状や仕上がりに差があります。本記事では、ピコ秒レーザーの「種類」を医学的に整理し、機器選びで確認すべきポイントを皮膚科専門医が中立的に解説します。大阪・豊中の千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科で使用しているピコシュアプロの位置づけも合わせてご紹介します。

こんなお悩みはありませんか?

  • どの機器を選べばいい?
  • 機器の違いで効果は変わる?
  • 予約前に確認すべきこと
  • ピコシュアプロは他と何が違う?

結論:ピコレーザーは「波長」「パルス幅」「照射モード」で選ぶ

ピコレーザーを選ぶ際は、機器の名前ではなく波長・パルス幅・搭載モードの3点で比較するのが基本です。波長によって反応するメラニンの深さが変わり、パルス幅が短いほど熱影響を抑えた衝撃波作用が得られます。さらにトーニング・フラクショナル・スポットの各モードを搭載しているかで、対応できる悩みの幅が決まります。当院では755nmアレキサンドライトを基本波長とするピコシュアプロを採用し、3モードに対応しています。

ピコレーザーとは?ピコ秒パルスの基礎

ピコレーザーとは、レーザー光の照射時間がピコ秒(10⁻¹²秒)という極めて短いパルスで照射できるレーザー機器の総称です。従来のナノ秒レーザーと比較してパルス幅が約1/1000と短いため、メラニン色素を熱ではなく衝撃波で微細に砕く作用が期待され、周囲組織への熱ダメージを抑えやすいとされています。

ピコ秒レーザーには大きく分けてピコトーニング(拡散低出力で肝斑やくすみ)、ピコフラクショナル(点状照射でニキビ跡や毛穴・ハリ)、ピコスポット(局所高出力で濃いシミやホクロ)の3モードがあり、機器によって搭載状況や得意分野が異なります。

ピコレーザーの種類|波長による違い

755nm(アレキサンドライト)

755nmはメラニンへの吸収効率が高く、薄いシミやくすみ、肝斑へのトーニング照射に適しているとされる波長です。表皮〜浅層真皮のメラニンに作用しやすく、トーニング目的で広く用いられます。当院のピコシュアプロはこの755nmを基本波長としています。

1064nm(Nd:YAG)

1064nmは波長が長く、皮膚深部まで光が届きやすいとされます。深い色素病変やタトゥー除去、刺青の黒色色素などに使われることが多い波長です。

532nm(KTP)

532nmは赤や黄色など特定の色素に反応しやすい波長で、カラータトゥーや一部の色素病変に用いられます。

機器によって搭載波長の数や組み合わせが異なるため、目的の症状に合った波長を備えているかを確認することが大切です。

パルス幅と照射モードの違い

同じ「ピコ秒」でも、機器によって最短パルス幅は約300〜750ピコ秒と幅があります。一般的にパルス幅が短いほど熱影響を抑えた衝撃波作用が強まるとされますが、必ずしも短ければ良いというわけではなく、症状や肌質との相性も重要です。

また、フラクショナル照射方式にも種類があります。マイクロレンズアレイ方式やホログラフィック方式など機器によって異なり、ダウンタイムや得意な肌悩みに違いがあります。当院のピコシュアプロはフォーカスレンズアレイを用いたピコフラクショナル照射に対応しています。

当院使用のピコシュアプロについて(未承認医療機器に関する説明)

当院で使用しているピコシュアプロ(PicoSure Pro)は、米国Cynosure社が開発した755nmアレキサンドライト×ピコ秒パルスのレーザー機器です。以下の点について、医療広告ガイドラインに基づき明示します。

  • 未承認医療機器であること:ピコシュアプロは日本国内で医薬品医療機器等法上の承認を受けていない未承認医療機器です。
  • 入手経路:米国Cynosure社より医師の責任のもと正規に輸入し、使用しています。
  • 国内承認機の有無:同種のピコ秒レーザー機器で国内承認を取得しているものもあります。
  • 諸外国における安全性:米国FDAの認可を受けており、重大な副作用報告は限定的ですが、効果や反応には個人差があります。

肝斑やくすみへのトーニング治療をご検討の方は、ピコトーニングの詳細は当院のピコトーニング治療ページをご覧ください。

機器を選ぶ前に患者さんが確認すべきこと

1. 自分の悩みに合うモードがあるか

シミ・肝斑・ニキビ跡・毛穴など、悩みによって適した照射モードが異なります。トーニング・フラクショナル・スポットのうち、必要なモードを搭載しているかを事前に確認しましょう。

2. 医師の診察があるか

同じ「シミ」でも、老人性色素斑・肝斑・そばかす・ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)などで適切な治療が大きく異なります。施術前に皮膚科医による診断があるかは非常に重要です。

3. 未承認医療機器に関する説明があるか

美容医療で使用される多くのピコ秒レーザーは未承認医療機器です。入手経路、国内承認機の有無、諸外国での安全性情報について、書面または口頭で説明があるかを確認しましょう。

4. 料金体系が明確か

当院では全顔ピコトーニング22,000円、全顔ピコフラクショナル33,000円、ピコスポット1cm 16,500円など、明確な料金を提示しています。

FAQ|よくあるご質問

Q1. ピコレーザーの機種によって効果は変わりますか?

波長・パルス幅・照射モードが異なるため、得意な症状や仕上がりの傾向に違いがあります。ただし機種以上に、診断と照射設定の適切さが結果を左右します。

Q3. 自分の悩みにどの機器・モードが合うか分かりません。

診察時に肌状態を診断し、適切なモードと照射条件をご提案します。複数モードを組み合わせるケースもあります。

Q2. ピコシュアプロは他のピコ秒レーザーと何が違いますか?

755nmアレキサンドライトを基本波長とし、フォーカスレンズアレイによるピコフラクショナル照射に対応している点が特徴です。薄いシミ・くすみ・毛穴・ニキビ跡など幅広い悩みに対応しやすいとされています。

Q4. 未承認医療機器と聞くと不安です。安全性はどうですか?

ピコシュアプロは米国FDAの認可を受けた機器で、重大な副作用報告は限定的とされています。ただし反応には個人差があり、診察と適切な照射設定が前提となります。

Q5. 機種選びで一番大事なポイントは何ですか?

「機種名」よりも、自分の症状を正確に診断してくれる医師がいるか、必要なモードが揃っているか、説明が丁寧かを重視することをおすすめします。

大阪・豊中でピコレーザーを受けるなら|千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科

当院は大阪府豊中市新千里東町の千里中央エリアにあり、皮膚科専門医が診察のうえでピコシュアプロによる治療をご提供しています。ピコトーニング・ピコフラクショナル・ピコスポットの3モードに対応し、肝斑・くすみ・シミ・ニキビ跡・毛穴など幅広い悩みに合わせて照射設定を調整します。

肝斑やくすみ、薄いシミでお悩みの方は、ピコトーニングの詳細は当院のピコトーニング治療ページをご覧ください。診察にてお肌の状態を確認したうえで、最適なモードと照射条件をご提案いたします。

本記事の監修・執筆

花房 崇明(はなふさ たかあき)

理事長・皮膚科専門医/千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・アレルギー専門医

医師プロフィール